「Snom105」の版間の差分

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==PoE(Power over Ethernet)==
 
==PoE(Power over Ethernet)==
IEEE802.3af準拠ではありません(snom220も)。PowerdSineのインジェクターに対応していたようですが、モードBサポートのインジェクターなら動くかもしれません。
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IEEE802.3af準拠ではありません(snom220も)。PowerdSineのインジェクターに対応していたようですが、モードBサポートのインジェクターなら動くかもしれません。[[PoE]] のページも参考に。
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*動いたもの
 
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:バッファロー WLE2-POE-S
 
:バッファロー WLE2-POE-S

2008年10月4日 (土) 00:44時点における最新版

snom technologyのIP電話。非常に安価(2000円)に出回っていました。
現在はアップデート済みのものがOTTOで購入できます(4200円)。

ファームウェアの入手

Release Notesでは3.56 alphaまで記述がありますが、Snom社のFirmware Downloadでは2.04g(SIP)/2.04m(H.323)までしか入手できません。それ以降のalpha版ファームウエアはのところで公開されています。
いずれもファイル名に-JPと付いているのが日本語表示ができるファームになっていますので、日本語じゃないと困る場合はそちらを使われるとよいでしょう。

ファームウエアの更新でCRCエラーが表示される場合、入手したファイルが破損している可能性があります。下表のファイルサイズ/MD5値と比較して一致していることを確認してみましょう。

ファイル名 ファイルサイズ
md5sum
MEMO
snom105-2.04g-JP-SIP.bin 3,420,160
735aaa1a7320c1df7773735afca988d5
日本語対応
最終正式版
snom105-3.56-JP-SIP.bin 3,264,512
40fdc5fcad68cca28f4309e4a02cea5d
日本語対応
Release Notes記載の最終ALPHA版
snom105-3.56p-JP-SIP.bin 3,289,088
d04ed7d25f680521902380507667cddc
日本語対応
Release Notes未記載の最新版
snom105-2.04g-SIP.bin 2,904,064
a0b48dbb8758e0498b5b25123fc7c457
英語版
最終正式版
snom105-3.56-SIP.bin 2,756,608
f81a68dc360582a842e3a60f4969ed2d
英語版
Release Notes記載の最終ALPHA版
snom105-boot1.9.bin 196,608
8f135e5da442be0c00303ca8260cd4c6
ブートローダ
最終正式版

Windows上でMD5値を調べるフリーソフトウエアはたくさんありますので、検索してみましょう。(個人的にはHashTab Windows Shell Extensionをお勧めします)

ファームウェアの更新

現在店頭で販売されているsnom 105はwebインタフェースでファームウェアの更新が可能ですが、 以前、安価に流通していたSnom 105はファームウェアが古いため更新にはtftpサーバが必要です。 Linuxマシンのtftpサーバを利用するか、あるいはPumpkinをWindowsマシンにインストールして使用します。
入手したファームウェアをsnom105.binという名前でtftpサーバのルートディレクトリに置き準備します。
Snom 105を電源投入し起動スクリーンが出たところでチェック(レ)ボタンを押すとブートモニタ画面が出ますので、ここでIPアドレス、サブネット、tftpサーバアドレスなどのネットワーク情報を入力します。tftpサーバにアクセスできればSnom 105はファームウェアをダウンロードして更新します。
注意:snom105のブートローダのバグのためIPアドレス最後の桁は2桁までです。 自アドレスおよびtftpサーバアドレスはX.X.X.1~X.X.X.99の範囲内で選びます。

  • Pumpkin側
Pumpkinのrootディレクトリにファームウェアをsnom105.binという名前で置きます
(注意:漢字を含むディレクトリ名は使用しないでください)
Pumpkinのオプション設定で、Read Request Behaviorをとりあえず"Give all files"に
この状態で待機させます。
  • Snom105側
電源を投入直後にチェックマーク(レ)キーを押すとブートモニタに入るのでIPアドレス、サブネットマスクを指定します。
他の項目設定に移動するにはファンクションキーのF1とF2で。
tftpサーバアドレスを指定する箇所で、Pumpkinを起動したPCのIPアドレスを指定。
指定項目を全て設定したらチェックマークキーを押すとtftpでファームを取りにいきます。


ブートローダ(snom105-boot1.9.bin)の更新はファームウェアを更新後にWebインタフェースから行ってください。

Q&A

FWDを使いたいのですが設定方法を教えてください

1.まずファームを上げてください。以下は2.04gでの設定です
2.Setting->SIP-Linesで

Name:自分のFWD Number
Account:自分のFWD Number
Register:fwd.pulver.com
Mailbox:自分のFWD Number

3.Settings->SIP->Stackで

Outbound Proxyの"Registrar is outbound proxy"を"Yes"
Pathにfwdnet.pulver.com:5082を設定
NAT関連はSTUNにしておきSTUN Serverを stun.fwdnet.net:3478
UPnPが動いているとどうもRegiterを見失うことがあります。

4.Settings->SIP->Authenticationで

Lineは適切に他に何も使わないなら"ALL"で
Realm:fwd.pulver.com
Username:自分のFWD Number
Password:自分のFWDパスワード
これで使えるはずです。

Advanced settingsメニューに入れなくなりました

パスワードは 0000 です。

幽霊電話がかかってきます

snom105 3.56pでナカムラさんのsession-expiresパッチを当てている場合、 snom105から発信して切断すると、snom105が数分後にreinviteをかけてきて幽霊電話になります。 こちらのパッチno-se-ex.patchを当ててください。

スピーカからの音が小さい

スピーカは内部で両面テープで固定されていますが、位置ずれしていて音が小さかったりする個体があります。 一度あけて、スピーカを張りなおしてください。

ハブとリンクアップしない・スピードが遅い

1000BASE-Tは8芯を使うため、独自PoEで余り線を利用しているsnom105とは相性が悪いです。 4芯(2P)のケーブルを用いるか、1000BASE-Tのハブにつなぐ時はPC側コネクタにつなぐといいです。

液晶のコントラストが設定されない

電源切ると、再設定がうまくいかないようです。再度見やすく調節しましょう。

分解に関する注意点

ネジ山がバカになりやすいです。1~3種類のネジが使われていますが、 適当な穴に適当なタッピングネジでネジ山が切られているだけなので、 はずした穴と別のところにとりつけるとスカスカだったりネジ山を壊したりします。 ネジ位置を変えないようにしましょう。

PoE(Power over Ethernet)

IEEE802.3af準拠ではありません(snom220も)。PowerdSineのインジェクターに対応していたようですが、モードBサポートのインジェクターなら動くかもしれません。PoE のページも参考に。

  • 動いたもの
バッファロー WLE2-POE-S
バッファロー BIJ-POE-1P
Nortel 460-24T-PWR
  • 動かなかったもの
Netgear FS108P
IO-DATA POE-PS
FXC ES1012VPE
バッファロー BSL-PS-2108M
バッファロー BIJ-POE-4P

IEEE802.3af化

snom105の内部を改造して802.3afのモードBに対応させてみました。
105poe-sch2.jpg105poe-pic2.jpg
802.3afのクラス検出には対応していませんし、いろいろと定格ぎりぎりですが、BSL-PS-2108Mでは動作するようです。
snom105の消費電流ですが、公称で170mA、実測で起動時85.1mA、バックライトOFFで69.8mA、バックライトONで93.3mA、呼び出し時に105.5mAです。