「Pjsip 機能拡張」の版間の差分

提供: VoIP-Info.jp
移動先: 案内検索
(複数レジスト)
(複数レジスト)
1行目: 1行目:
 
chan_pjsipではchan_sipでは実現できなかった機能が提供されています。
 
chan_pjsipではchan_sipでは実現できなかった機能が提供されています。
 
==複数レジスト==
 
==複数レジスト==
同一のユーザ名/パスワードで複数のUA(SIPクライアン)トがRegisterできます。<BR>
+
同一のユーザ名/パスワードで複数のUA(SIPクライアント)がRegisterできます。<BR>
 
AORのmax_contactsがこの数を制御します。endpointでRegisterするタイプのクライアント、要するに電話機等ではAORでmax_contacts = 1を指定することで、Asteriskに対してRegisterしてくるUAを1にしますが、これをmax_contacts = 4に設定すると、4つまでのUAがRegisterできるようになります。<BR>
 
AORのmax_contactsがこの数を制御します。endpointでRegisterするタイプのクライアント、要するに電話機等ではAORでmax_contacts = 1を指定することで、Asteriskに対してRegisterしてくるUAを1にしますが、これをmax_contacts = 4に設定すると、4つまでのUAがRegisterできるようになります。<BR>
 
EndppointやAORの設定は[[Asterisk pjsip]]のページを参照してください。<BR>
 
EndppointやAORの設定は[[Asterisk pjsip]]のページを参照してください。<BR>

2018年10月27日 (土) 22:10時点における版

chan_pjsipではchan_sipでは実現できなかった機能が提供されています。

複数レジスト

同一のユーザ名/パスワードで複数のUA(SIPクライアント)がRegisterできます。
AORのmax_contactsがこの数を制御します。endpointでRegisterするタイプのクライアント、要するに電話機等ではAORでmax_contacts = 1を指定することで、Asteriskに対してRegisterしてくるUAを1にしますが、これをmax_contacts = 4に設定すると、4つまでのUAがRegisterできるようになります。
EndppointやAORの設定はAsterisk pjsipのページを参照してください。
ただし、ダイヤルする際の引数がこれまでとは異なるので注意します。
Dialの引数にはファンクション、PJISP_DIAL_CONTACTSを用います。

${PJSIP_DIAL_CONTACTS(phone1,phone1)
書式:PJSIP_DIAL_CONTACTS(endpoint[,aor[,request_user]])

上記の例ではエンドポイントphone1でAORもphone1のダイヤル先を取得します。
このファンクションは次のような値を返します。

PJSIP/phone1/sip:phone1@192.168.1.27:5060&PJSIP/phone1/sip:phone1@192.168.1.14:60614;rinstance=1b2883b26cbc3051

上記の例ではphone1はphone1@192.168.1.27:5060と:phone1@192.168.1.14:60614からRegisterされています。この返値をDialコマンドに渡せば複数のUAに対してダイヤルします。

exten => 2001,1,Dial(${PJSIP_DIAL_CONTACTS(phone1,phone1))

このように書くことでphone1に対してRegisterしている2つのUA(電話機)に対してダイヤルすることができます。
ACD機能ではないので内線の複数収容には向きませんが、あるユーザにひとつのユーザIDとパスワードを発行し、デスクフォンとスマートフォンを同時に使わせるような場合には便利です。