Asterisk indications.conf

2008年10月19日 (日) 18:48時点におけるMR G (トーク | 投稿記録)による版

indications.confでは、発信音、着信音などの、トーン音に関する設定を行います。
周波数、発信パターン(音を出す、切るタイミング)を、それぞれ設定します。

目次

[general]

住んでいる地域を指定します。
各トーン音が、それぞれの地域のトーン音になります。
(jp,us,cnなどの)2-Letterコードを設定します。
2-Letter codeの説明

[general]
country=us   ←デフォルト値

トーン音設定

各国用トーン音を設定します。

description

注釈になります。

description = Taiwan

ringcadence

電話機の、発信音のリズムパターンを指定します。

  • この項目に入る数値は、偶数個入れる必要があります。(鳴る秒数と休む秒数がペアになっている)
  • "400,200" と設定した場合、400ミリ秒鳴り、200ミリ秒休む設定となります。
  • ","(コンマ)の前後にスペースを入れないようにしてください。
ringcadence = 400,200 ← 0.4秒鳴って、0.2秒休む
ringcadence = 1000,2000 ← 1秒鳴って、  2秒休む

dial

DialTone(DT)と言われます。
受話器を上げた時になる「ツー」の音になります。

dial = 400

busy

Busy Tone(BT)の設定。
話中音のことです。

busy = 400/500,0/500

ring

リングバックトーンの設定。
電話機を通して聞こえてくる発信音のことです。

ring = 400*15/1000,0/2000

congestion

輻輳(ふくそう)時トーンの設定。
電話回線が混雑して繋がらない時の音を設定します。

congestion = 400/500,0/500(Busyと一緒)

callwaiting

コールウェイティングの設定。NTTではキャッチホンというサービスになっています。
通話中にかかってきた時に、別の着信があったときのトーン音を設定します。

callwaiting = 400*16/500,0/8000

dialrecall

正確な定義ではありませんが、会議通話やフッキングから戻ったときに鳴る音を設定します。

dialrecall = !400/200,!0/200,!400/200,!0/200,!400/200,!0/200,400

record

通話中、録音中であることを示すために、時々鳴るビープ音となります。

record = 1400/500,0/15000

info

平たくいうなら、ピー音。(「ピーという音が鳴ったら云々」etc)
利用者に対して何らかのアナウンスをする時に使えるでしょう。

info = !950/330,!1400/330,!1800/330,0

stutter

ボイスメールがあるかどうかを知らせる通知音の設定。
使う機会があるかどうかは、判りません。

stutter = !400/100,!0/100,!400/100,!0/100,!400/100,!0/100,!400/100,!0/100,!400/100,!0/100,!400/100,!0/100,400

トーン音の作り方

書き方としては、次の書き方になります。

[!]frequency1[+frequency2][*modulation][/duration] 

!(感嘆符)

感嘆符"!"をつけると、一回だけ再生します。
感嘆符が無い個所はリピート再生されます。

!(感嘆符)が無い場合

感嘆符が無い場合はリピート扱いとなります。

dial = 261/500,329/500,391/500 ←ダイヤル中はドミソの音を繰り返し流す

!(感嘆符)が有る場合

0,5秒の音を3つ(1,5秒間)流します。リピートしません(一回だけ流れ、残りは無音状態)

dial = !261/500,!329/500,!391/500 ←ドミソ・・・・・(一回だけ流れて、残りは無音状態) 

!(感嘆符)が混ざっている場合

感嘆符"!"付きの個所を一回だけ流し、それ以外の部分をリピートで流します。

dial = !261/500,329/500,391/500 ←ドミソミソミソミソ・・・・(ドが最初だけ流れる)

frequency1

周波数を設定します。
400と書いた場合、400Hzの音を出します。

dial = 400  ←ダイヤル音に400Hzの音を出す

frequency2

"+"をつけると、frequency別の音を同時に出したいときに指定します。

dial = 164+220  ←ダイヤル音として164Hzと220Hzの音を出す

modulation

"*"をつけると、音を同時に発信するのではなく、後ろにつけた数値で、変調した音を出します。
(平たくいうとビブラート)

ring = 400*15  ←リング音として400Hzから415Hzの音を出す

duration

"/"をつけると、指定したミリ秒ぶん鳴らします。
指定しない場合は、鳴りっぱなしになります。

 ring = 400/1000,0/2000 ←400Hzの音を1000ミリ秒出し、0Hzの音を2000ミリ秒出す

サンプル

日本向けの設定。
元ネタはvoip-jp雑談掲示板のログ から。

[jp]
description = Japan
ringcadence = 1000,2000
dial = 400
busy = 400/500,0/500
ring = 400*15/1000,0/2000
congestion = 400/500,0/500
callwaiting = 400*16/500,0/8000
dialrecall = !400/200,!0/200,!400/200,!0/200,!400/200,!0/200,400
record = 1400/500,0/15000
info = !950/330,!1400/330,!1800/330,0
stutter = !400/100,!0/100,!400/100,!0/100,!400/100,!0/100,!400/100,!0/100,!400/100,!0/100,!400/100,!0/100,400

コメント

他の機器(IP電話機,ATAなど)でもトーン音を出しているので、Asteriskでの設定と併せて確認しておくとベターです。
全ての機器で同じ設定にすると、ユーザー受けはしますが、障害の切り分けが若干難しくなるかもしれません。

参考資料