Asterisk 11 T.38ゲートウェイ

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T.38ゲートウェイ機能

Asterisk 1.6ではパッチが必要でしたが、Asterisk 10以降は標準でT.38のゲートウェイ機能をサポートするようになりました。 T.38ゲートウェイ機能を有効にする手順を備忘録的に記しておきます。(CentOS 4.6での例)

  • spandspのインストール
spandspをダウンロードする。http://soft-switch.org/downloads/spandsp/spandsp-0.0.6pre21.tgz
ソースコードを展開したフォルダで下記のコマンドを実行する。
# ./configure --prefix=/usr
# make
# make install
  • Asteriskの res_fax モジュールを有効にする
Asterisk 11のソースコードを展開したディレクトリで ./configure を実行する。
make menuselect を実行し、Resorce Modules 中の res_fax を有効にする。
make install を実行しインストール。
  • sip.confの [general] 部に下記の設定を入れる
t38pt_udptl=yes,fec,maxdatagram=400
  • 着信用の extensions.conf はこんな風に。
exten => _X.,1,Noop(${EXTEN})
exten => _X.,n,Noop(${ACCOUNTCODE})
exten => _X.,n,Set(FAXOPT(gateway)=yes,10)
exten => _X.,n,Dial(SIP/${EXTEN})
exten => _X.,n,Hangup
  • ファイアーウォールの内側にAsteriskサーバがある場合、udptl.conf を変更する必要があるかも。例えば...
;udptlstart=4000
;udptlend=4999
udptlstart=30001
udptlend=31000
ちなみに、筆者のところでは上記のように設定した上で、UDP/30001~UDP/31000をAsteriskサーバにポート転送しないとFAXの送受信ができませんでした。
  • T.38対応のATA(SPA112など)をFAXにつないで実験しましょう。

参考:https://wiki.asterisk.org/wiki/display/AST/T.38+Fax+Gateway