「Asterisk」の版間の差分
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AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。( | [[Category:VoIP]] | ||
==Asterisk: Open Source Communication Framework== | |||
==Asteriskの入手とインストール== | AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。<br> | ||
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/ | DigiumはSangomaによって買収されたため、現在はSangoma傘下です。→ [[Sangoma Digium]]<br> | ||
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。<br> | |||
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。<br> | |||
===対応するプロトコル=== | |||
*IP系 | |||
:SIP (プロトコルスタックは2種類、chan_sipとPjSIP。chan_sipは廃止:Asterisk 21~) | |||
: 音声交換だけでなくSIP MESSAGEを使うことでテキストベースのメッセージ交換にも使えます。[[SIPメッセージング]] | |||
:H.323 | |||
Asterisk | :MOTIF | ||
:UNISTIM | |||
:IAX(Inter Asterisk eXchange) | |||
* | :<s>MGCP</s>(廃止:Asterisk 21~) | ||
:<s>Skinny(Cisco)</s> (廃止:Asterisk 21~) | |||
:AudioSocket(シンプルなTCPベースの音声) (Asterisk 18~) | |||
*レガシー系 | |||
:BRI/PRI(ISDNボード必要) | |||
:アナログ(アナログボード必要) | |||
:ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます | |||
===[[導入事例]]=== | |||
[[導入事例]]のページにサマリーをまとめてあります。 | |||
==バージョン== | |||
Asterisk 1.8まで | |||
:偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン | |||
:奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない | |||
Asterisk 10以降 | |||
:11,13,16,18,20,22 | |||
::LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン) | |||
:10,12,14,15,17,19,21 | |||
::STD(Standard:標準サポートバージョン) | |||
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! バージョン !! リリース日(現地時間) !! サポート期限 !! セキュリティサポート期限 !! LTS | |||
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| Asterisk 10 || || || || ✗ | |||
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| Asterisk 11 || || || || ◯ | |||
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| Asterisk 12 || || || || ✗ | |||
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| [[Asterisk 13]] || 2014年10月24日 || 2020年10月24日 || 2021年10月24日 || ◯ | |||
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| Asterisk 14 || 2016年09月26日 || 2017年09月26日 || 2018年09月26日 || ✗ | |||
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| Asterisk 15 || 2017年10月03日 || 2018年10月03日 || 2019年10月03日 || ✗ | |||
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| [[Asterisk 16]] || 2018年10月09日 || 2026年10月19日 || 2027年10月09日 || ◯ | |||
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| Asterisk 17 || 2019年10月28日 || 2020年10月28日 || 2021年10月28日 || ✗ | |||
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| [[Asterisk 18]] || 2020年10月20日 || 2024年10月20日 || 2025年10月20日 || ◯ | |||
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| Asterisk 19 || 2021年11月02日 || 2022年11月02日 || 2023年11月02日 || ✗ | |||
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| [[Asterisk 20]] || 2022年10月19日 || 2026年10月19日 || 2027年10月19日 || ◯ | |||
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| [[Asterisk 21]] || 2023年10月18日 || 2025年10月18日 || 2026年10月18日 || ✗ | |||
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| [[Asterisk 22]] || 2024年10月16日 || 2028年10月16日 || 2029年10月16日 || 〇 | |||
|} | |||
==Asteriskの入手とインストール== | |||
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Githubでも行われています。https://github.com/asterisk/asterisk<br> | |||
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===どのバージョンをインストールすれば?=== | |||
現在(2024年10月)時点で安定していると思われるのはAsterisk 20です。<br> | |||
EOLまでの時間を気にする場合にはAsterisk 22を検討してください。<br> | |||
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基本的に"Standard"は新機能を早く試したい人向けです。なんらかのサービスで長期に渡って使う場合には"LTS"を使ってください。<br> | |||
PBXの場合、一度インストールしてしまうと長期にわたって使い続けられることが多いのでLTS版をおすすめします。 | |||
===オプションのパッケージ=== | |||
*[[DAHDI]](旧Zaptel)<br> | |||
:Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわり[[DAHDI]]が使用されます。<br> | |||
:アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。 | |||
*libpri<br> | |||
:PRIを使用しなければ必要ありません。<br> | |||
*OS/ディストリ依存情報<br> | *OS/ディストリ依存情報<br> | ||
:[[Asteriskインストールメモ]]<br> | |||
* | *よくわからない場合は[[謎の補助説明ページ]]もどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが) | ||
:[[Asterisk 20 サンプル設定ファイル]]を使ってみてください。<br> | |||
:[[extension道場]]も参考になります。<br> | |||
* | |||
===各バージョンの情報=== | |||
*旧バージョンの情報 | |||
:[[Asterisk 旧バージョン]] | |||
*[[Asterisk 20]] | |||
* | :2022年10月リリース。LTS。 | ||
*[[Asterisk 21]] | |||
:2023年10月リリース。非LTS(Standard)。 | |||
=== | *[[Asterisk 22]] | ||
Asterisk | :2024年10月リリース。LTS。 | ||
Asterisk | |||
===DAHDIへの移行=== | |||
:[[DAHDIインストール]] | |||
===Asterisk+DB=== | |||
'''注意:MySQLの直接サポートはなくなりました。MySQLを使用する場合にはODBCを使用して下さい。''' | |||
== | :[[Asterisk+MySQL]] (廃止) | ||
:[[Asterisk+PostgreSQL]] | |||
==関連情報== | :[[Asterisk CDR SQLite]] | ||
Asterisk | :[[Asterisk 11 ODBC]] | ||
MacOSXでの動作<br> | ===使用する上でのヒント=== | ||
FreeBSDでの動作<br> | *[[Asterisk Tips]] | ||
== | ===注意点などの追加情報=== | ||
*[[Asterisk 追加情報]] | |||
===セキュリティ=== | |||
*[[利用者:MR G]]の[[パケットフィルタリング]] | |||
*'''[[Asterisk SIP セキュリティ]]''' | |||
== | *'''[[SIP-Fail2ban]]''' | ||
*[[Asteriskが使用するポート一覧]] | |||
===参考になるページ=== | |||
MR Gさんのページ [[利用者:MR G]]<br> | |||
[[Asterisk NAT]]<br> | |||
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ[[利用者:kei ef 2000]]<br> | |||
===参考になるかどうかよくわからないページ=== | |||
[[バカstarisk]]<br> | |||
[[あすりん(仮)]] | |||
==派生ディストリビューション== | |||
[[Asteriskの派生ディストリビューション]] | |||
==アンインストール== | |||
[[アンインストール情報]]のページへ | |||
==Asteriskの動作する環境== | |||
IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル以降ならば問題はありません。 | |||
===OS=== | |||
[[Asterisk動作確認済みOS]] | |||
===関連情報=== | |||
[[Asterisk Timer]]<br> | |||
[[Zaptel udev]]<br> | |||
[[Asterisk MacOSXでの動作]]<br> | |||
[[Asterisk FreeBSDでの動作]]<br> | |||
===特殊なプラットフォーム=== | |||
*小型アプライアンス類 | |||
:コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方は[[アプライアンス]]ページを参照<br> | |||
*OpenWRT<br> | |||
:ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。<br> | |||
==Asteriskと回線や電話機等の接続== | |||
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。 | AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。 | ||
=== | ===IP=== | ||
*[[IP電話機]] | |||
*[[ITSP接続]] | |||
*[[ENUM]] | |||
===アナログ=== | |||
*[[アナログ回線の接続]] | |||
*[[アナログ電話機の接続]] | |||
===ISDN=== | ===ISDN=== | ||
*[[ISDN接続]] | |||
===ひかり電話=== | |||
*[[ひかり電話対応]] | |||
===回線交換機(アナログ式PBX)=== | |||
*[[OD接続(E&M)]] | |||
*[[FXS接続]] | |||
*[[FXO接続]] | |||
=== | |||
* | === 携帯電話 === | ||
*[[Bluetooth接続(chan_mobile)]] | |||
*chan_dongle | |||
:USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。 | |||
** | |||
* | <s> | ||
===Skype=== | |||
*[[Skype for Asterisk]] | |||
:Digiumのプロダクト。ディスコン。 | |||
*[https://www.skype.com/ja/features/skype-connect/ Skype Connect] | |||
:Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月 | |||
</s> | |||
== | |||
* | ===FAX=== | ||
*[[Fax for Asterisk]] (終息) | |||
:Digiumのプロダクト | |||
*spandsp + res_fax_spandsp | |||
:Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨 | |||
*IAXModem + Hylafax | |||
===無線機=== | |||
*[[Asterisk+Radio]] | |||
==Asteriskの管理== | |||
*コマンドライン | |||
:[[Asterisk_CLI]] | |||
*[[Asterisk Manager Interface]] | |||
:Asterisk管理インタフェース | |||
*GUI | |||
:Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。<br> | |||
:[[Asterisk-GUI]](純正)<br> | |||
:[[Asterisk GUI]]<br> | |||
:ADM<br> | |||
==外部プログラムとの連携== | |||
*[[自動発信|コール用ファイル]](call file) | |||
*AGI: Asterisk Gateway Interface | |||
*AMI: Asterisk Manager Interface | |||
*ARI: Asterisk REST Interface | |||
*ダイヤルプランから | |||
:Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE | |||
:Application_ReadFileは非推奨。 | |||
==IP電話関連機器はどこで買えますか?== | |||
日本国内での入手性も序々に良くなってきました。<br> | |||
[[購入情報]] のページを参照してください。<br> | |||
==日本国内対応== | |||
日本国内対応 | Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。<br> | ||
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。 | ===ローカライズ=== | ||
*<s>[[Asterisk パッチ]]</s>(現在のバージョンでは必要ありません) | |||
*[[Asterisk 日本語音声]] | |||
*[[音声合成]] | |||
===接続および使い方=== | |||
*[[ひかり電話対応]] | |||
*[[ラインキー問題]] | |||
===コールパーキング=== | |||
『1番に電話~』式のコールパーキングについては | |||
*[[Asterisk_コールパーキング]] | |||
==書籍== | |||
===日本語=== | |||
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798011290/takahashitaka-22/ref=nosim AsteriskでつくるIP電話システム』]([[たかはし]]の著書) | |||
:1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。<br> | |||
:VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。<br> | |||
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798016322/takahashitaka-22/ref=nosim 『Asterisk徹底活用ガイド』]([[たかはし]]の著書) | |||
:Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など | |||
:Asteriskに特化した内容となっています。 | |||
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798017795/takahashitaka-22/ref=nosim 『AsteriskNOWではじめるIP電話』]([[たかはし]]の著書) | |||
:AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。 | |||
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873112893/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk-テレフォニーの未来-] | |||
:オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/<br> | |||
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777512789/takahashitaka-22/ref=nosim Trixbox実践ガイドブック―オープンソースの「PBXソフト」で「IPビジネスフォン」を作る] | |||
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839922810/takahashitaka-22/ref=nosim AsteriskによるIP-PBXシステム構築ガイド]<br> | |||
:1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。<br> | |||
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274066835/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk運用・開発ガイド]<br> | |||
:APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。<br> | |||
*[https://www.amazon.co.jp/dp/B00B0NJ6I8/takahashitaka-22/ref=nosim Ubuntu 12.04 と EC2で作る Asterisk電話サーバ](kindle) | |||
Asterisk- | ===洋書=== | ||
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/0596009623/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk : The Future of Telephony]<br> | |||
:こちらも1.0ベースの本。<br> | |||
( | :Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)<br> | ||
:The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。<br> | |||
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/0596510489/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk : The Future of Telephony (2nd Edition)]<br> | |||
Asterisk/ | :2ndエディションで1.4対応だそうです。 | ||
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/059652692X/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk Cookbook (Cookbook)]<br> | |||
:発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。[http://www.asteriskcookbook.com/wiki/index.php/Main_Page Asterisk Cookbook Wiki]などあるようです。 | |||
*[http://www.amazon.co.jp/dp/B00HQ0RA8M/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk: The Definitive Guide 4th edition] | |||
:Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。 | |||
==問い合わせ先など== | |||
*[[Asteriskコンサルタント]] | |||
*セミナー/イベントなど | |||
:[[イベント情報]]のページで告知しています。 | |||
==外部リンク== | |||
Asterisk : | :Asterisk http://www.asterisk.org<br> | ||
2024年12月5日 (木) 16:18時点における最新版
Asterisk: Open Source Communication Framework
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。
DigiumはSangomaによって買収されたため、現在はSangoma傘下です。→ Sangoma Digium
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。
対応するプロトコル
- IP系
- SIP (プロトコルスタックは2種類、chan_sipとPjSIP。chan_sipは廃止:Asterisk 21~)
- 音声交換だけでなくSIP MESSAGEを使うことでテキストベースのメッセージ交換にも使えます。SIPメッセージング
- H.323
- MOTIF
- UNISTIM
- IAX(Inter Asterisk eXchange)
MGCP(廃止:Asterisk 21~)Skinny(Cisco)(廃止:Asterisk 21~)- AudioSocket(シンプルなTCPベースの音声) (Asterisk 18~)
- レガシー系
- BRI/PRI(ISDNボード必要)
- アナログ(アナログボード必要)
- ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます
導入事例
導入事例のページにサマリーをまとめてあります。
バージョン
Asterisk 1.8まで
- 偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン
- 奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない
Asterisk 10以降
- 11,13,16,18,20,22
- LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン)
- 10,12,14,15,17,19,21
- STD(Standard:標準サポートバージョン)
バージョン | リリース日(現地時間) | サポート期限 | セキュリティサポート期限 | LTS |
---|---|---|---|---|
Asterisk 10 | ✗ | |||
Asterisk 11 | ◯ | |||
Asterisk 12 | ✗ | |||
Asterisk 13 | 2014年10月24日 | 2020年10月24日 | 2021年10月24日 | ◯ |
Asterisk 14 | 2016年09月26日 | 2017年09月26日 | 2018年09月26日 | ✗ |
Asterisk 15 | 2017年10月03日 | 2018年10月03日 | 2019年10月03日 | ✗ |
Asterisk 16 | 2018年10月09日 | 2026年10月19日 | 2027年10月09日 | ◯ |
Asterisk 17 | 2019年10月28日 | 2020年10月28日 | 2021年10月28日 | ✗ |
Asterisk 18 | 2020年10月20日 | 2024年10月20日 | 2025年10月20日 | ◯ |
Asterisk 19 | 2021年11月02日 | 2022年11月02日 | 2023年11月02日 | ✗ |
Asterisk 20 | 2022年10月19日 | 2026年10月19日 | 2027年10月19日 | ◯ |
Asterisk 21 | 2023年10月18日 | 2025年10月18日 | 2026年10月18日 | ✗ |
Asterisk 22 | 2024年10月16日 | 2028年10月16日 | 2029年10月16日 | 〇 |
Asteriskの入手とインストール
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Githubでも行われています。https://github.com/asterisk/asterisk
どのバージョンをインストールすれば?
現在(2024年10月)時点で安定していると思われるのはAsterisk 20です。
EOLまでの時間を気にする場合にはAsterisk 22を検討してください。
基本的に"Standard"は新機能を早く試したい人向けです。なんらかのサービスで長期に渡って使う場合には"LTS"を使ってください。
PBXの場合、一度インストールしてしまうと長期にわたって使い続けられることが多いのでLTS版をおすすめします。
オプションのパッケージ
- DAHDI(旧Zaptel)
- Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわりDAHDIが使用されます。
- アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。
- libpri
- PRIを使用しなければ必要ありません。
- OS/ディストリ依存情報
- よくわからない場合は謎の補助説明ページもどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)
- Asterisk 20 サンプル設定ファイルを使ってみてください。
- extension道場も参考になります。
各バージョンの情報
- 旧バージョンの情報
- 2022年10月リリース。LTS。
- 2023年10月リリース。非LTS(Standard)。
- 2024年10月リリース。LTS。
DAHDIへの移行
Asterisk+DB
注意:MySQLの直接サポートはなくなりました。MySQLを使用する場合にはODBCを使用して下さい。
使用する上でのヒント
注意点などの追加情報
セキュリティ
参考になるページ
MR Gさんのページ 利用者:MR G
Asterisk NAT
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ利用者:kei ef 2000
参考になるかどうかよくわからないページ
派生ディストリビューション
アンインストール
アンインストール情報のページへ
Asteriskの動作する環境
IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル以降ならば問題はありません。
OS
関連情報
Asterisk Timer
Zaptel udev
Asterisk MacOSXでの動作
Asterisk FreeBSDでの動作
特殊なプラットフォーム
- 小型アプライアンス類
- コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方はアプライアンスページを参照
- OpenWRT
- ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。
Asteriskと回線や電話機等の接続
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
IP
アナログ
ISDN
ひかり電話
回線交換機(アナログ式PBX)
携帯電話
- Bluetooth接続(chan_mobile)
- chan_dongle
- USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。
Skype
- Digiumのプロダクト。ディスコン。
- Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月
FAX
- Fax for Asterisk (終息)
- Digiumのプロダクト
- spandsp + res_fax_spandsp
- Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨
- IAXModem + Hylafax
無線機
Asteriskの管理
- コマンドライン
- Asterisk管理インタフェース
- GUI
- Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。
- Asterisk-GUI(純正)
- Asterisk GUI
- ADM
外部プログラムとの連携
- コール用ファイル(call file)
- AGI: Asterisk Gateway Interface
- AMI: Asterisk Manager Interface
- ARI: Asterisk REST Interface
- ダイヤルプランから
- Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE
- Application_ReadFileは非推奨。
IP電話関連機器はどこで買えますか?
日本国内での入手性も序々に良くなってきました。
購入情報 のページを参照してください。
日本国内対応
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。
ローカライズ
Asterisk パッチ(現在のバージョンでは必要ありません)- Asterisk 日本語音声
- 音声合成
接続および使い方
コールパーキング
『1番に電話~』式のコールパーキングについては
書籍
日本語
- 1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。
- VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。
- Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
- Asteriskに特化した内容となっています。
- AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
- オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/
- 1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。
- APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。
洋書
- こちらも1.0ベースの本。
- Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)
- The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。
- 2ndエディションで1.4対応だそうです。
- 発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。Asterisk Cookbook Wikiなどあるようです。
- Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。
問い合わせ先など
- Asteriskコンサルタント
- セミナー/イベントなど
- イベント情報のページで告知しています。
外部リンク
- Asterisk http://www.asterisk.org