「App aquestalk v1」の版間の差分

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2017年11月18日 (土) 17:45時点における版

AquesTalk音声合成エンジン・インタフェース
2009/02/05 このページは旧版のapp_aquestalkのものです。新版のapp_aquestalkは以前はapp_aquestalk2と呼ばれていたもの相当に変更されました。
2007/09/22 01:31以前にダウンロードした方は再度落としなおしてください。以前のバージョンには致命的なバグがあります。 2007/12/16 このモジュールはAquesTalkライブラリ 1.0対応のものです。2.2対応のものはapp_aquestalk2です。

設定ファイル

aquestalk.conf

[general]
licencekey=ライセンスキーを指定する
speed=80   <- speedのデフォルト値を指定
atten=2    <- attenのデフォルト値を指定

書式

AquesTalk(文字列,音量,速度,割り込みキー,オプション)

文字列:発声させる文字列を音声記号列にしたがって記述。EUCで記述する。
   文字列はダブルクォート(")で括った方が安全です。括らないと場合によってはAsteriskが落ちることがあります。
音量:音量調整用パラメータ。ここで指定した値分の1の音量となる(1が最大音量、2で1/2、4で1/4)。
速度:発声速度を1~200で指定する。
割り込みキー:発声を途中で中断する場合のDTMFキーを指定する。
オプション:現在のところ未実装。

注:文字列指定の際には文字のクォートに注意。

変数

AQTSTATUS

SUCCESSまたはFAILED

使用例

引数に読み上げさせたい文字列をEUCで記述します。

exten => 5000,1,Answer
exten => 5000,n,Wait(1)
exten => 5000,n,AquesTalk("あな\'たの、でんわば\'んごーわ、<NUM VAL=${CALLERID(num)}>\,\,デ_ス",,110,#*)
exten => 5000,n,AquesTalk("\'こんにちわ、ごきげ\'んい\'かがですか?",,110)
exten => 5000,n,NoOp(${AQTSTATUS})
exten => 5000,n,Wait(1)
exten => 5000,n,Playback(beep)
exten => 5000,n,Hangup

チャネル変数を引き渡すこともできます。

exten => 300,1,Answer
exten => 300,n,Wait(1)
exten => 300,n,AquesTalk(あな\'たの、でんわ\'ば\'んごうわ\,||100)
exten => 300,n,Set(AQTARG="<NUM VAL=${CALLERID(num)}>デ_ス。")
exten => 300,n,AquesTalk(${AQTARG}||100)

いずれの場合も'や,のクォートに注意してください。

インストール方法(Asterisk 1.2)

Asterisk-addons 1.2.7を入手・展開します。
http://downloads.digium.com/pub/asterisk/old-releases/asterisk-addons-1.2.7.tar.gz

# tar zxvf asterisk-addons-1.2.7.tar.gz
# cd asterisk-addons-1.2.7

AquesTalkを入手し、インストールしておきます。また、AquesTalkに含まれるAquesTalk.hをasterisk-addons-1.2.7ディレクトリにコピーしておきます。

App_AquesTalkを入手します。
ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/apps/1.2/app_aquestalk.tar.gz
Asterisk-addonのディレクトリで展開し、Makefileにパッチを当てます。

# tar zxvf app_aquestalk.tar.gz
# patch -p0 < patch.Makefile

これでMakeすればapp_aquestalk.soができるのでコピーします。

# cp app_aquestalk.so /usr/lib/asterisk/modules/.

CLIからロードすれば使用可能になります。ロードする前に aquestalk.conf ファイルを作成しておいてください。

CLI*> load app_aquestalk.so

インストール方法(Asterisk 1.4)

注意:Asterisk-addons 1.4.5でも動作しますが、Asterisk 1.4.5の場合にはコンパイルオプションが変更されているため、Addonsのモジュールも1.4.5に移行する必要があります。app_aquestalkもコンパイルしなおして下さい。
Asterisk-addons 1.4.2を入手・展開します。
http://downloads.digium.com/pub/asterisk/asterisk-addons-1.4.2.tar.gz

# tar zxvf asterisk-addons-1.4.2.tar.gz
# cd asterisk-addons-1.4.2

./configureを実行しておきます。

# ./configure

AquesTalkを入手し、インストールしておきます。また、AquesTalkに含まれるAquesTalk.hをasterisk-addons-1.4.2ディレクトリにコピーしておきます。

App_AquesTalkを入手します。
ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/apps/1.4/app_aquestalk.tar.gz
Asterisk-addonのディレクトリで展開し、Makefileにパッチを当てます。

# tar zxvf app_aquestalk.tar.gz
# patch -p0 < patch.Makefile

注:最近のaddonsではMakefileの構造が大幅に変わっているためパッチが当りません。以下のようなAquesTalk専用のMakefileを作って下さい。

SOLINK=-shared -Xlinker -x
CC=gcc

all: app_aquestalk.so app_aquestalk2.so

app_aquestalk.so: app_aquestalk.o
        $(CC) $(SOLINK) -o $@ $< -L/usr/lib -lAquesTalk1 -lstdc++

app_aquestalk2.so: app_aquestalk2.o
        $(CC) $(SOLINK) -o $@ $< -L/usr/lib -lAquesTalk2 -lstdc++

これでMakeすればapp_aquestalk.soができるのでコピーします。

# cp app_aquestalk.so /usr/lib/asterisk/modules/.

CLIからロードすれば使用可能になります。ロードする前に aquestalk.conf ファイルを作成しておいてください。

CLI*> module load app_aquestalk.so

応用例

AquesTalkだけでIVRを作る(イントネーションちょっと変ですけど)。
トーキーにしたがって、1~3をダイヤルすると該当する内線を呼び出す例です。

[aqtivr]
exten => s,1,Wait(1)
exten => s,n,AquesTalk("\'はーどうえ\'あにかんしての、/\'おといあわせ+わ。",,,123)
exten => s,n,AquesTalk("<NUM VAL=1>",,70)
exten => s,n,AquesTalk("を")
exten => s,n,AquesTalk("\'そふとうえ\'あにかんしての、/\'おといあわせ+わ。",,,123)
exten => s,n,AquesTalk("<NUM VAL=2>",,70)
exten => s,n,AquesTalk("を")
exten => s,n,AquesTalk("その\'ほかの、/\'おといあわせ\+わ。",,,123)
exten => s,n,AquesTalk("<NUM VAL=3>",,70)
exten => s,n,AquesTalk("を")
exten => s,n,AquesTalk("おして/くだ\'さい。")
exten => s,n,WaitExten(10)
exten => s,n,Goto(s,1)

exten => 1,1,Dial(SIP/201)
exten => 2,1,Dial(SIP/202)
exten => 3,1,Dial(SIP/203)

exten => i,1,Playback(beep)
exten => i,n,Goto(s,1)

exten => h,1,Hangup
exten => t,1,Hangup

AquesTalk 1と2の使い分け

2009/02/05 使い分けは今後は正式にはサポートしません。自分で行ってください。 両方併用したい場合にはlibを別な名前にします。AquesTalk関連のライブラリは以下のようになっています。

lrwxrwxrwx  1 root root     26 Oct 11 01:34 libAquesTalk.so -> /usr/lib/libAquesTalk.so.2
lrwxrwxrwx  1 root root     28 Oct 11 01:34 libAquesTalk.so.2 -> /usr/lib/libAquesTalk.so.2.2
-rw-r--r--  1 root root 136989 Oct 11 01:34 libAquesTalk.so.2.2

なので以下のようにして2系をlibAquesTalk2にしてしまいます。

rm libAquesTalk.so
ln -s /usr/lib/libAquesTalk.so.2 libAquesTalk2.so

2を上書きインストールしてしまった場合でも1.0系のso.1は残っているので

ln -s /usr/lib/libAquesTalk.so.1 libAquesTalk1.so

とすればAquesTalk1をリンク時に指定すれば従来通り1.0系で使えるようになります。
AddonsのMakefileを以下のように修正します。

app_aquestalk.so: app_aquestalk.o
        $(CC) $(SOLINK) -o $@ $< -L/usr/lib -lAquesTalk1 -lstdc++

問題点

  • 再生前後にノイズが入ることがある
  • Addonのmake menuselectに統合させるか?

リリース・メモ

2007/09/14 WAVヘッダの除去処理を追加。全体の処理を見直し、ネイティブ実装に変更。
2007/09/20 1.4版ちょっと修正(変数初期化漏れ)。1.2版を公開。
2007/09/22 (1.2&1.4) 致命的バグを修正。フレーム構造体が割り当てられてない状態での解放。回線断時にcore dumpしてAsteriskが終了してしまう問題を解決。