ACT P123S

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P123S
ACT P123S.jpg
メーカー ACTコミュニケーションズ
公式ページ なし
種類 IP電話
プロトコル SIP
黒系
実勢価格 \1,980(おっと)
PoE IEEE802.3af対応
ACアダプタ 標準添付
ディスプレイ 16字x2行
LANポート あり(1ポート)
収容数 不明
コーデック G.711(ulaw,alaw),G.729
デフォルトID なし
パスワード なし
IPアドレス DHCP取得
FWバージョン 不明
注意事項 特に無し
秋田県大館市が導入したことで有名になったIP電話機。

製造メーカーが店じまいしたため、購入は困難。

目次

電話機の特徴

開いているポートや癖から、VTL-ST02Hに似た操作感が感じられるIP電話機
パーソナルユース用として気軽に使える。

最初の設定

http://<IPアドレス>:9999 と、ブラウザ経由で設定。

Management

最初のページ
Management

Web Login Setting

Web管理画面へのアクセス権限を設定する。初期状態時は、ID/Passは設定されていないので、
一人用なら特に設定不要。

User Name
ログインIDを設定する。初期状態は「無し」
Password
ログインパスワードを設定する。初期状態は「無し」

Date/Time

時計の設定ではなく、NTPサーバーとタイムゾーンを設定する。

NTP Server IP
NTPサーバーのIPアドレスを入力する。
DHCPサーバー側でNTPの設定がされている場合は、DHCPサーバー側の設定で上書きされる。(DHCPサーバーの値が優先される)
Time Zone
タイムゾーンの設定を行う。台湾製のためか、初期設定ではタイムゾーンが1時間ずれた設定になっている。

Factory Resetとファームウェア

Managementの項目をクリックすると、項目が二つほど出てくる
P123S Management-2.gif

Restore Factory Setting

いわゆる「全部リセット」
全設定が消去され、工場出荷時の設定に戻る。

Press [Restore] button to restore the default setting!

と出てくるんで、中央の"Restore"ボタンをクリックすると工場出荷状態に戻る

Firmware update

ファームウェアのアップグレードを行うことができる。 しかし、メーカーがなくなっているので意味が無い。

Network Settings

IPアドレス全般の設定およびMACアドレスの設定を行う
ルーターがDHCPをサポートしているなら、設定は特に必要なし。
PPPoE、DHCP、Static IPの三つから選択できる。
ネットワーク管理画面

DHCP

DHCPがデフォルト値になっているが、DNSサーバーだけは手動選択できる。

PPPoE

こんなカンジで設定できるが、電話機用の環境が無いのでパス

PPPoE ID  
PPPoE Password

Static IP

IP Address
電話機のIPアドレスを入力する
Router IP
ルーターのIPアドレスを入力する(デフォルトゲートウェイ)
Subnet Mask
サブネットマスクを入力する
DNS Server
DNSサーバーのIPアドレスを入力する

MAC Address

設定変更不可

SIP Setting

SIPサーバーに関する設定を行う。
複数IPへの接続は設定出来ない
(G-LEXとLAN内Asterskに両方繋ぐ事は出来ない)
設定を変更したら、画面下部の"Submit"をクリックし、
電話機を再起動するまでは、設定内容は反映されないので注意
SIP Server Setting

SIP Phone Setting

SIPサーバーへの接続ポート(あて先ポート)を設定する。
特に設定変更の必要なし


Registrar Server

ITSPまたはAsteriskサーバーの設定

Registrar Server Domain Name/IP Address
SIPサーバーの、ホスト名かIPアドレスを入力する。
Registrar Server Port Number
SIPサーバーへの接続ポート(あて先ポート)を設定する。
特に設定変更の必要なし
Authentication Expire Time
Regist:レジスト間隔設定。
ルーターのNATでトラブルに遭っている場合、この値を短くすると改善される可能性がある。

Outbound Proxy Server

Registrar Server Domain Name/IP Address
SIPサーバーの、ホスト名かIPアドレスを入力する。
Outbound Proxy Port Number
SIPサーバーへの接続ポート(あて先ポート)を設定する。
特に設定変更の必要なし

Message Server

ボイスメールサーバー(留守電サーバーなど)の設定

MWI Message Server Domain Name/IP Address
サーバーの、ホスト名かIPアドレスを入力する。
Voice Message Account
ボイスメール用のアカウントIDを入力する。


SIP Account Setting

SIPサーバー内のアカウントに関する設定を行う。
設定を変更したら、画面下部の"Submit"をクリックし、
電話機を再起動するまでは、設定内容は反映されないので注意
SIP Server Setting


SIP Account Setting

設定できるアカウントは4個まである。
デフォルトで使用するアカウントを1~4まで選択する。


Account 1 Setting

ログインID/パスワードの設定

Account Active
サーバーの、ホスト名かIPアドレスを入力する。
Display Name
液晶ディスプレイに表示させるラベル名を設定する。
SIP User Name
SIPサーバーへのログインIDを入力する。
Authentication User Name
SIPサーバーへのログインIDを入力する。
Authentication Password
SIPサーバーへのログインパスワードを入力する。

Register Status

ログインに成功している場合は"Register"と表示される。
ログインに失敗したか、未使用の場合は"UnRegister"と表示される。

電話機から設定変更

Mute/Funk押しながらテンキーの1
英語と日本語(半角カナ)を選択する。
液晶画面(だけ)が日本語になる。
Mute/Funk押しながらテンキーの2
TimeFormatの変更。12時間表示と24時間表示が選択できる。
Mute/Funk押しながらテンキーの3
バージョンの表示
Mute/Funk押しながらテンキーの9を押し、Mute/Funkを離す
IPアドレス表示
Mute/Funk押しながらテンキーの0を押し、Mute/Funkを離す
WANインターフェースのMACアドレス表示

ACT P123S用DHCP設定

DHCP用オプションを設定できるようなルーターで、Option42(NTPサーバー設定)が有効になっている場合
IPアドレスを二箇所以上設定していると、P123Sは時刻を合わせることが出来ない。

手動設定してもDHCPサーバーの設定で上書きされるため、サーバー側の設定を変更する必要がある。

時計合わせに失敗する例

DHCPサーバーが下記の設定の場合、
P123SはNTPサーバーに時刻を合わす事が出来ない。

以下は、Ciscoルーターでの設定例

ip dhcp pool LAN
   network 192.168.0.0 255.255.255.0
   dns-server 192.168.0.1
   default-router 192.168.0.1
   netbios-name-server 192.168.0.2
   option 42 ip 192.168.0.5 192.168.0.2  ←NTPサーバーのIPを2つ指定している

時計合わせに成功する例

下記のように設定することで、
P123SはNTPサーバーに時刻をあわせることができる。

以下は、Ciscoルーターでの設定例

ip dhcp pool LAN
   network 192.168.0.0 255.255.255.0
   dns-server 192.168.0.1
   default-router 192.168.0.1
   netbios-name-server 192.168.0.2
   option 42 ip 192.168.0.5  ←NTPサーバーのIPを1つだけ指定している

開けてみた

ACT P123Sの基盤を撮影したもの
メイド in 台湾
ACT P123Sの基盤


ファミコンのコントローラーとかキーボードに付いてるようなアレ
ボタンの裏


更にズーム。保留キーの周辺
さらに倍