「簡易インストールマニュアル」の版間の差分

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(サンプル設定ファイル)
(Asterisk 1.4系)
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以上でインストール環境は整ったはずです。
 
以上でインストール環境は整ったはずです。
===ソースの入手===
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===ソースの入手について===
 
Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。DAHDIまたはZaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。
 
Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。DAHDIまたはZaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。
 
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===DAHDIまたはZaptelのインストール===
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DAHDIまたはZaptelをインストールします。今後はZaptelは使用できなくなりますので、DAHDIを使うようにしてください。<br>
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これらは'''どちらか'''だけをインストールします。両方インストールすることはできません。<br>
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*DAHDIの場合
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:→[[DAHDIインストール]]
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*Zaptelの場合
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:→[[Zaptelインストール]]
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===Asteriskソースの取得===
 
DAHDI,zaptel,Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。
 
DAHDI,zaptel,Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。
 
 
  http://downloads.digium.com/pub/zaptel/releases/
 
  http://downloads.digium.com/pub/zaptel/releases/
 
  http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
 
  http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
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入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
 
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
 
  # tar zxvf asterisk-1.4.1.tar.gz
 
  # tar zxvf asterisk-1.4.1.tar.gz
 
===DAHDIまたはZaptelのインストール===
 
DAHDIまたはZaptelをインストールします。今後はZaptelは使用できなくなりますので、DAHDIを使うようにしてください。<br>
 
これらは'''どちらか'''だけをインストールします。両方インストールすることはできません。<br>
 
*DAHDIの場合
 
:→[[DAHDIインストール]]
 
*Zaptelの場合
 
:→[[Zaptelインストール]]
 
 
 
===Asteriskのコンパイルとインストール===
 
===Asteriskのコンパイルとインストール===
 
Asteriskもconfigureしてからmakeします。
 
Asteriskもconfigureしてからmakeします。
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  # tar zxvf conf-sample-1.4_01.tar.gz
 
  # tar zxvf conf-sample-1.4_01.tar.gz
 
使い方は[[Asterisk サンプル設定ファイル]]のページを見てください。
 
使い方は[[Asterisk サンプル設定ファイル]]のページを見てください。
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==Asterisk 1.6系==
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Asterisk 1.6ではZaptelは廃止されました。まず最初にDAHDIをインストールしてください→[[DAHDIインストール]]<br>
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===前提となるパッケージ類===
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GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)<br>
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CentOS 5.2 サーバインストールの場合、以下のパッケージ追加でコンパイル可能でした。<br>
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パッケージを追加<br>
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yum install gcc gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel
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openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。<br>
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システムを最新の状態にアップデート
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yum update
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カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。<br>
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以上でインストール環境は整ったはずです。<br>
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事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。
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===ソースの入手===
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Asterisk 1.6のソースは以下からダウンロードできます。
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http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
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展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
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# cd /usr/src
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# wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.6.0.5.tar.gz
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入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
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# tar zxvf asterisk-1.6.0.5.tar.gz
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# cd asterisk-1.6.0.5
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===Asteriskのコンパイルとインストール===
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Asteriskもconfigureしてからmakeします。
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# ./configure
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# make
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# make install
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# make samples
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# make config
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これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。<br>
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なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。
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===日本語パッチの適用===
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パッチは目下製作中のため、現在のところ部分的に提供しています。<br>
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===日本語音声ファイルのインストール===
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Asterisk 1.6系列用βテスト中<br>
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ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_6/asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz<br>
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'''Asterisk 1.6から日本語の言語コードを変更しました。language=jaが日本語です。'''<br>
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このファイルを/var/lib/asterisk/soundsの下に展開します。ja/ 以下が日本語音声ファイルです。<br>
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すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。
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このレイアウトを使用するには/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用します。
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[options]
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languageprefix=yes
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===サンプル設定ファイル===
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*現在製作中です
  
 
==全般的な注意==
 
==全般的な注意==

2009年2月4日 (水) 01:34時点における版

Asterisk 1.0系

1.0系はもはやサポートされません。
Asterisk 1.0系のインストール方法はたかはしの書籍等を参照してください。

Asterisk 1.2系

1.2系はセキュリティFIXのみで、もはやサポートされません。
Asterisk 1.2 インストール

Asterisk 1.4系

なお、今後のAsterisk 1.6への移行をスムーズに行うためには、ZaptelではなくDAHDIを使用するようにしてください。DAHDIインストール

前提となるパッケージ類

GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)

CentOS 4.4 Server CDの場合、以下の手順でインストール可能でした。

CentOS 4.4 Server CDから標準でインストールする
Telnet(telnet-server)などサーバ操作に必要なものをセットアップしておく
Firewall(iptables)の調整などもお忘れなく

パッケージを追加

yum install gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel
openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途
インストールの必要はなし。

システムを最新の状態にアップデート

yum update

カーネルが最新版になるのでリブートしておく

以上でインストール環境は整ったはずです。

ソースの入手について

Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。DAHDIまたはZaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。

DAHDIまたはZaptelのインストール

DAHDIまたはZaptelをインストールします。今後はZaptelは使用できなくなりますので、DAHDIを使うようにしてください。
これらはどちらかだけをインストールします。両方インストールすることはできません。

  • DAHDIの場合
DAHDIインストール
  • Zaptelの場合
Zaptelインストール

Asteriskソースの取得

DAHDI,zaptel,Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。

http://downloads.digium.com/pub/zaptel/releases/
http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
http://downloads.digium.com/pub/telephony/dahdi-linux/
http://downloads.digium.com/pub/telephony/dahdi-tools/

展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。

# cd /usr/src
# wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.4.1.tar.gz

入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。

# tar zxvf asterisk-1.4.1.tar.gz

Asteriskのコンパイルとインストール

Asteriskもconfigureしてからmakeします。

# ./configure
# make
# make install
# make samples
# make config

これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。

なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。

日本語パッチの適用

Asterisk パッチのページを参照して、汎用パッチを適用してください。当サイトで提供している日本語音声ファイルに対応します。

日本語音声ファイルのインストール

Asterisk 1.4系列用

ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_4/asterisk-sound-jp_14_beta.tar.gz

新ファイルレイアウト対応ですが、音声の中身そのものが変更になっているかどうかは未検証です。/var/lib/asterisk/soundsの下に展開すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。

なお1.4では/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用してください。

[options]
languageprefix=yes


サンプル設定ファイル

Asteriskに標準添付されている設定ファイルは複雑なため、わかりにくくなっています。シンプルな設定ファイルを見てみたいという場合にはAsterisk サンプル設定ファイルを利用してください。簡単にシステムを立ち上げることができます。
make samplesを行った後に、次のようにしてサンプル設定ファイルを展開します。

# cd /etc
# mv asterisk asterisk.bak
# mkdir asterisk
# cd asterisk
# wget http://ftp.voip-info.jp/asterisk/conf/conf-sample-1.4_01.tar.gz
# tar zxvf conf-sample-1.4_01.tar.gz

使い方はAsterisk サンプル設定ファイルのページを見てください。


Asterisk 1.6系

Asterisk 1.6ではZaptelは廃止されました。まず最初にDAHDIをインストールしてください→DAHDIインストール

前提となるパッケージ類

GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)
CentOS 5.2 サーバインストールの場合、以下のパッケージ追加でコンパイル可能でした。
パッケージを追加

yum install gcc gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel

openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。
システムを最新の状態にアップデート

yum update

カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。
以上でインストール環境は整ったはずです。
事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。

ソースの入手

Asterisk 1.6のソースは以下からダウンロードできます。

http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/

展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。

# cd /usr/src
# wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.6.0.5.tar.gz

入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。

# tar zxvf asterisk-1.6.0.5.tar.gz
# cd asterisk-1.6.0.5

Asteriskのコンパイルとインストール

Asteriskもconfigureしてからmakeします。

# ./configure
# make
# make install
# make samples
# make config

これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。

日本語パッチの適用

パッチは目下製作中のため、現在のところ部分的に提供しています。

日本語音声ファイルのインストール

Asterisk 1.6系列用βテスト中
ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_6/asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz
Asterisk 1.6から日本語の言語コードを変更しました。language=jaが日本語です。
このファイルを/var/lib/asterisk/soundsの下に展開します。ja/ 以下が日本語音声ファイルです。
すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。 このレイアウトを使用するには/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用します。

[options]
languageprefix=yes


サンプル設定ファイル

  • 現在製作中です

全般的な注意

Asterisk他のコンポーネントのバージョン関係に注意してください。Asterisk 1.2系にはZaptel 1.2系を、Asterisk 1.4系にはDAHDI 2.1系またはZaptel 1.4系を使用します。Add-onパッケージも同様です。
Asterisk 1.6系ではZaptelは使用できません。DAHDI 2.1系を使用します。

次のステップ

Asteriskの起動と終了