Asterisk
目次
Asterisk: Open Source Communication Framework
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。OSSとしては比較的、若いソフトウェアですが様々な可能性を秘めた優れたソフトウェアのひとつです。
導入事例
導入事例のページにサマリーをまとめてあります。
バージョン名
Asteriskのバージョン名は1.8までは1.xの形式をとっていましたが、10以降は10,11,12となります。また、今後のバージョンにおいて『奇数番号』(11,13...)は長期サポート(LTS)、『偶数番号』は標準サポート(Standard)となります。
Asteriskの派生ディストリビューション
Asteriskから派生したディストリビューションも各種存在します。
- Digium純正の派生ディストリビューション。Linuxを含みWebブラウザによる管理機能を搭載する。Ver1.5からその構成が大きく変わり、CentOS+FreePBXベースとなった。
- コンパクトなディストリビューション、CFやUSBメモリからも起動できる。
- AsteriskとCentOSにFreePBX+αのGUIをセットにしたディストリビューション。無償のコミュニティエディションであるtrixboxCEの他、有償のtrixboxProシリーズがある。以前は Asterisk@Home と呼ばれていました。
- KnoppixベースのLive CD
- FreeBSDベースの組み込み、並びにx86向けディストリビューション。公式版に日本語も含まれている。ドイツ製の為か、非常にコンパクト且つシンプルに設計されており、CFでも動作可能。次期リリースはLinux版も含まれる予定。
- AsteriskNOWにも採用されている管理インタフェース。OSとAsteriskやその他のコンポーネントを含むDistroがあるため使いやすい。
- CentOS+FreePBXをベースに、とっても楽しい機能満載の日々Trick&Tips満載の、病み付きになりそうなディストリビューション。
- LinuxベースのAsterisk+FreePBX+Hylafax他、SugarCRMやA2Billなど、簡単をコンセプトと言ってる割には盛りだくさんなオールインワンディストリビューション。他にはコールセンター向けエディションもある、ラテンの香りのするプロジェクト。
- CentOS 64bitベース、Asterisk1.8のAsterisk realtimeをPostgreで実現し、Asteriskの設定も初期インストールに含めたディストリビューション。OSインストールを含めてから10分でインストール完了する簡単設定。
- CentOSベースで、コールセンター向けを想定して作られているオールインワンディストリビューション。Asterisk+vicidial+vTiger(SugarCRMの派生)+MySQLを中心に構成されている。vTigerの開発元でも有る。
- iPhone上で、Asteriskを動かすという実用性?のプロジェクト。ベースはAsterisk1.4.13のまま開発が止まっている模様。ネタとしては面白い。
Asteriskの入手とインストール
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法はAsterisk Subversionのページを参照してください。
Asteriskのインストールにあたっては以下のパッケージのインストールも推奨されます。
- Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわりDAHDIが使用されます。
- libpri
- PRIを使用しなければ必要ありません。
- ADD-ONの機能(CDRをMySQLで管理するなど)を使用しない場合には必要ありません。
はじめてのインストール
- Asteriskのインストール
新たにAsteriskをインストールしたい場合には、各バージョンの項目を参照してください。
- OS/ディストリ依存情報
- よくわからない場合は謎の補助説明ページもどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)
- Asterisk サンプル設定ファイルを使ってみてください。
- extension道場も参考になります。
Asterisk 1.6
新規に使用する場合Asterisk 1.6は推奨されません。1.8以降のバージョンをお使い下さい。
Asterisk 1.8
- Asterisk 1.8 (EOLは2015年)
Asterisk 11
- Asterisk 11 (EOLは2017年)
Asterisk 13
- Asterisk 13 (EOLは2019年)
Asterisk 14
- STDリリースのため使用は推奨しません。
Asterisk 15
- 2017年リリース予定
DAHDIへの移行
Asterisk+DB
注意:今後の方向性としてMySQLの直接サポートはなくなるようです。ODBCを使用して下さい。
使用する上でのヒント
注意点などの追加情報
セキュリティ
参考になるページ
MR Gさんのページ 利用者:MR G
Asterisk NAT
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ利用者:kei ef 2000
参考になるかどうかよくわからないページ
アンインストール
アンインストール情報のページへ
Asteriskの動作する環境
IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル系では特に大きな問題はありません。
OS
関連情報
Asterisk Timer
Zaptel udev
Asterisk MacOSXでの動作
Asterisk FreeBSDでの動作
特殊なプラットフォーム
- 小型アプライアンス類
- コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方はアプライアンスページを参照
- OpenWRT
- ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。
Asteriskと回線や電話機等の接続
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
IP
アナログ
ISDN
ひかり電話
回線交換機(アナログ式PBX)
携帯電話
Skype
- Digiumのプロダクト
FAX
- Digiumのプロダクト
Asteriskの管理
- コマンドライン
- Asterisk管理インタフェース
- GUI
- Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。
- Asterisk-GUI(純正)
- Asterisk GUI
- ADM
IP電話関連機器はどこで買えますか?
日本国内での入手性も序々に良くなってきました。
購入情報 のページを参照してください。
日本国内対応
書籍
日本語
- 1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。
- VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。
- Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
- Asteriskに特化した内容となっています。
- AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
- オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/
- 1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。
- APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。
洋書
- こちらも1.0ベースの本。
- Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)
- The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。
- 2ndエディションで1.4対応だそうです。
- 発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。Asterisk Cookbook Wikiなどあるようです。
問い合わせ先など
- Asteriskコンサルタント
- セミナー/イベントなど
- イベント情報のページで告知しています。
外部リンク
Asteriskの日本国内情報は外部リンクページを参照してください。
- Digium http://www.digium.com
- Asterisk http://www.asterisk.org