Asterisk 13 サンプル設定ファイル
目次
主な機能
内線:201~208
グループ着信
音声会議
コールパーキング
ひかり電話HGW対応
楽天コミュニケーションズ OpenGate対応
オーディオデバイスを使用したページング(PIAST対応)
AstDBを利用したCID(番号)から名前の検索機能
かなり古くなっていたサンプルの設定ファイルを一新し、より簡単な内容としました。ひかり電話HGW対応に関してはPJSIPを使用することでパッチ不要で対応します。また、従来はFUSION B2BUA対応だったものを、このバージョンから楽天コミュニケーションズのOpenGate対応としました。
ボイスメールやコールキュー等は、ほとんど使われていないようなので省き、より簡単な設定ファイル例として読みやすく書き直しました。
加えて、音声会議にはConfbridgeを使用することでMeetMe(DAHDI)が不要になりました。
コールパーキング機能は従来のfeaturesによるものがObsolateのためres_parkingによる方式に改めました。
『ほとんど最小限』の内容の設定ファイルです。Asteriskの設定はヤヤコシイと思っていたあなた!これだけでも十分です。
番号計画
- 内線
- 201~208
- グループ
- 200 - 201~204 同時鳴動
- 音声会議
- 301
- コールパーキング
- 700 (パーク番号)
- 701-704 (パーキングロット)
- 外線発信
- プレフィクス 0 - ひかり電話
- プレフィクス 9 - OpenGate
名前検索機能
"古い" AsteriskにあったCIDnameをLookupする方式をDB方式にしたものをマクロ実装してあります。データベース cidname に登録することで着信した場合のCALLERID(name)をDBから取得したものにすることができます。
ただしAsterisk CLIがUTF-8を通さないため、UTF-8での登録を行いたい場合には以下の例のようにasterisk -rxで実行します。
# asterisk -rx 'database put cidname 0312345678 "高橋隆雄"'
これによりCIDnameにUTF-8の漢字等を登録することができるようになります。もちろんですが電話機がUTF-8に対応していないと意味はありません。
マクロ実装してありますので着信処理の任意の箇所に挿入することができます。
文字列マッチによる条件分岐の例も入っているので参考にしてください。
コールパーキング
従来の方式同様に700番をパーク番号、ロットを701~704としていますが、features.confによる設定方式が廃止されているのでres_parkingによる方式に切り替えてあります。
なおhintも自動生成するようになっていますので、BLFを持つ電話機では701~704をBLFに設定することでパークロットの使用中確認とピックアップが行えます。
PJSIP
ひかり電話のパッチや、あるいはMACアドレス認証では操作/設定が煩雑になるため(今後のことも考えて)、PJSIPを使用してひかり電話HGWをトランクとして使用する例を入れてあります。なおPJSIPのSIPポートは5070です。
加えて、ひかり電話HGW対応として着信先番号の取得と前処理を行うようにしてあります。これにより一般的なトランク同様に着番による処理が可能になっています。
当然ですがAsterisk 13をPJSIP付でコンパイル/インストールしておく必要があります。
外線発信
外線への発信は必ずプリフィクスとしました。0発信で、ひかり電話、9発信でOpenGateの例を入れてあります。
電話機側の設定
ユーザ名とパスワードを設定する他、DTMFモードをRFC2833にしてください。
補足
転送時に相手の番号が出ない問題はsip.confのglobalに以下を追加してください。
sendrpid=pai
これでPAIに対応している電話機であれば転送しても"元の"発信者番号が出ます。
※2016/03/07 sip.confの内容を少し修正しました。PAIサポートを入れ、ローカルからのみのIPアドレス制限も入れました。
ダウンロード
以下からダウンロードしてください