簡易インストールマニュアル
Asterisk 1.2系
ソースの入手
書籍では(当時の推奨に則り)CVSで入手していますが、現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。Zaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。
zaptel、Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。
http://ftp.digium.com/pub/zaptel/releases/ http://ftp.digium.com/pub/asterisk/releases/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
# cd /usr/src # wget http://ftp.digium.com/pub/zaptel/releases/zaptel-1.2.16.tar.gz # wget http://ftp.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.2.17.tar.gz
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
# tar zxvf zaptel-1.2.16.tar.gz # tar zxvf asterisk-1.2.17.tar.gz
Zaptelのコンパイルとインストール
Zaptelをコンパイルするにはカーネルソースが必要です。インストールしていない場合には予め入れておいてください。 コンパイル作業は簡単です。
# cd zaptel-1.2.16 # make # make install # make config
Zaptelを起動するにはRedHat(rpm)系では
# /etc/init.d/zaptel start
で行います。Digiumのカード類を使用していない場合、最低限必要なモジュールはzaptel本体とztdummyです。lsmodで確認してみてください。なおcrc_ccittはzaptelが使用します。
# lsmod |grep zaptel zaptel 210052 13 ztdummy crc_ccitt 2113 1 zaptel # lsmod|grep ztdummy ztdummy 3924 0 zaptel 210052 13 ztdummy
Asteriskのコンパイルとインストール
Asteriskをコンパイルするのも同様に行いますが日本語対応させたい場合には当Wikiにあるパッチを適用する必要があります。
まずは展開し、そのディレクトリに移動して作業を行います。
# tar zxvf asterisk-1.2.17.tar.gz # cd asterisk-1.2.17
保留音(MoH)を鳴らすのにmpg123が必要になるのでAsteriskのMakeからこれをインストールします。
# make mpg123
日本語パッチを適用する場合には当サイトのftpサーバからパッチキットを入手し、適用しておく必要があります。
パッチを展開したならばシェルスクリプトを実行し、パッチを当てます。
# ./jp-patch.sh
このパッチにはTDM400P用のナンバーディスプレイパッチを含む日本国内対応パッチが一式含まれています。ひかり電話でRT-200NEを使いたい場合にはRT-200NEパッチも同時に適用してください。 パッチを適用したならばmakeします。makeは単純に実行するだけです。
# make
makeが完了したらインストールを行い、Asteriskに含まれるサンプル・ファイル類もインストールします。
# make install # make samples