「Qloog A31P」の版間の差分
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=概要= | |||
"A31P" | "A31P"とは、QLOOG社製のコールセンター専用のIP電話機である<BR> | ||
Fanvilの[http://www.fanvil.com/images/user/datasheet/2014051304.pdf C01]がベースになったと思われるIP電話機。<BR> | |||
ぐぐるとThinkPad A31pしかヒットしない、可哀相な子 | ぐぐるとThinkPad A31pしかヒットしない、可哀相な子 | ||
==裏面== | |||
[[画像:A31P-URAInfo.jpg|200px|QLOOG A31Pの裏側]] | |||
==特徴(ハードウェア)== | |||
*エンタープライズ用途を前提として造られており、個人で買える価格の割に機能が豊富 | |||
*PoE-SW利用が前提のため、PoE-SWがない場合はACアダプタが別途必要 | |||
*コールセンター向けのため、受話器無し。ヘッドセットが別途必要 | |||
*ボタンが押しやすい | |||
*ディスプレイがビミョーに見難い(ドットが粗いので致し方ないところかと) | |||
==特徴(ソフトウェア)== | |||
*IAXに対応している。(電話機としては珍しい部類) | |||
*ディスプレイやWebコンソールの節々から臭う妖しい「中華フォント」 | |||
*VLANトランク対応 | |||
*syslogしゃべる | |||
*telnetしゃべる(後述) | |||
*VPNもいける。L2TPとOpenVPNの二つのモードがある | |||
=WEBコンソールによる遠隔操作= | |||
ウェブブラウザから電話機のWAN側IPを開くWEBコンソールが開く<BR> | |||
電話機のWAN側IPアドレスはDHCPサーバー側の割り当て情報を見た方が手っ取り早い。<BR> | |||
IDとPassは下記の通り | |||
;ID:admin | |||
;Pass:admin | |||
[[画像:A31P_Login.png|240 px]]<br> | |||
古いファームウェアでは日本語表示されないのでバージョンを上げるか、我慢すること | |||
==ステータスを確認する== | |||
[[画像:A31P_Main.png|240px|right|thumbnail|A31PのTOP画面]]<br> | |||
ログイン直後のWEBコンソールTOPページで<BR> | |||
電話機のIPアドレスとSIP/IAXのレジスト状況を確認することができる。<BR> | |||
===ネットワーク=== | |||
IP電話機のIPアドレスおよび通信設定が表示されている。<BR> | |||
ルーター機能を持っているので、表示内容が紛らわしい。<BR> | |||
サブネットマスクが表示されないので[https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/cidr.html CIDR]なネットワークの場合は要注意 | |||
;WAN:LANインターフェースのIPアドレス状況 | |||
;LAN:PC用インターフェースのIPアドレス状況<BR>ブリッジモードが有効になっているときは、DHCPサーバーは機能せずSW-HUBとして機能する。(デフォルト値) | |||
===アカウント=== | |||
SIPアカウント3個、IAXアカウント1個のレジスト状況を確認できる | |||
==時間設定== | |||
[[画像:A31P_NTP-Config.png|240px|right|thumbnail|A31Pの時刻設定画面]]<BR> | |||
ウェブコンソール左側の「ネットワーク」をクリックするとネットワーク関連のタブに切り替わるので<BR> | |||
「時間&時計」のタブをクリックし、時刻およびNTPサーバー関連の設定を追加する。<BR> | |||
;SNTP有効:NTPサーバーから時刻を合わせる時はチェックを入れる(デフォルトON) | |||
;Primary サーバー:NTPサーバーのアドレスを設定する。<BR>外部(NAT越し)のNTPサーバーアドレスだと問い合わせに失敗する事があるので、LAN内のNTPサーバーアドレスを記述しておくこと | |||
;Secondary サーバー:NTPサーバー(予備)のアドレスを設定する。<BR>Primary サーバーが時間を教えてくれない時はSecondary サーバーに時刻を問い合わせる<BR> | |||
==SIP設定== | |||
[[画像:A31P_SIP-Config.png|240px|right|thumbnail|A31PのSIP設定画面]] | |||
ウェブコンソール左側の「VOIP」をクリックすると音声ネットワーク関連のタブに切り替わるので<BR> | |||
「SIP」のタブをクリックし、SIPサーバー関連の設定を追加する。 | |||
;SIPライン:設定するSIPのアカウントを切り替える(最大3アカウントまで設定可能) | |||
;ステータス:アカウントの登録状況(表示のみ。設定変更不可) | |||
;サーバーアドレス:SIPサーバーのアドレスを入力する。 | |||
;認証ユーザー:ログインIDを入力する | |||
;認証 パスワード:パスワードを入力する | |||
;SIP ユーザー:電話番号またはユーザーIDを入力する(ログインIDと同一にしたほうが無難) | |||
;表示名:電話機のディスプレイに表示する文字列 | |||
;登録 有効:設定を有効にする時はチェックを入れる(デフォルトOFF) | |||
=telnetコンソールによる遠隔操作= | |||
telnetによる遠隔操作が可能。 | |||
電話機のWAN側IP Telnetポートを叩くとIDとPassを要求される。<BR> | |||
IDとPassは下記の通り | |||
;ID:admin | |||
;Pass:admin | |||
==LOGINしてみる== | |||
Windows系またはBSD系でtelnet経由ログイン可 | |||
#{{Color|Red|telnet 10.0.1.19}} | |||
Login:{{Color|Red|admin}} | |||
Password: | |||
#{{Color|Red|?}} | |||
config - <node>Config system parameters | |||
debug - <node>System log | |||
download - <command>Download config file to flash | |||
language - <command> set mmi,cli language | |||
[no] mmiprompt - <command> set cli prompt | |||
password - <command>Change password | |||
reload - <command>Reboot the system {{Color|Gray|←}}{{Color|White|電話機を再起動させる}} | |||
setdefault - <command>Set the configuration with default value {{Color|Gray|←}}{{Color|White|工場出荷時の状態に戻す}} | |||
show - <node>Show system information | |||
telnet - <command>Telnet to host | |||
tracert - <command>Trace the network path to host {{Color|Gray|←}}{{Color|White|ネットワーク経路を調査する}} | |||
upgrade - <node> system upgrade | |||
upload - <command>Upload config file | |||
==SIPの設定内容を確認する== | |||
CLIから"show sip"と入力すると、SIP関連の設定内容が出てくる | |||
# {{Color|Red|show sip}} | |||
___________________________________________________________________________ | |||
SIP 1 Registrar Status................:200 {{Color|Gray|←}}{{Color|White|SIPサーバーから返答があったステータスコード(200ならOK。403ならForbidden)}} | |||
SIP 1 Registrar Ip....................:172.30.255.5 {{Color|Gray|←}}{{Color|White|SIPサーバーのIPアドレス}} | |||
SIP 1 Registrar Port..................:5060 {{Color|Gray|←}}{{Color|White|SIPサーバーSIPポート}} | |||
SIP 1 Registrar User Name.............:211 {{Color|Gray|←}}{{Color|White|SIPサーバーに登録されたID}} | |||
SIP 1 Registrar User Pwd..............:****** {{Color|Gray|←}}{{Color|White|SIPサーバーに登録されたパスワード}} | |||
SIP 1 Registrar Expires...............:3600(second) | |||
SIP 1 localDomain.....................: | |||
SIP 1 Transfer Port Type..............:0 | |||
localSipPort....................:5060 | |||
DtmfSendMode....................:(null) | |||
NAT Transverse..................:No | |||
StunKeepAlive...................:50(seconds) | |||
StunServer Ip...................: | |||
StunServer Port.................:3478 | |||
___________________________________________________________________________ |
2014年12月26日 (金) 11:40時点における最新版
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メーカー | 株式会社クルーグ |
公式ページ | OEM生産対応 QLOOG「A31P」 |
種類 | IP電話 |
プロトコル | SIP,IAX |
色 | 黒系 |
実勢価格 | |
PoE | IEEE802.3af対応 |
ACアダプタ | 別売 |
ディスプレイ | 128 x 48ピクセル |
LANポート | あり(1ポート) |
収容数 | 回線収容無し |
コーデック | G.722 G.711(ulaw,alaw) G.729(ab) G.723.1 G.726-32 |
デフォルトID | admin |
パスワード | admin |
IPアドレス | DHCP取得 |
FWバージョン | 2.3.458.255_j102 |
注意事項 | ヘッドセット別売り、電源別売り |
概要
"A31P"とは、QLOOG社製のコールセンター専用のIP電話機である
FanvilのC01がベースになったと思われるIP電話機。
ぐぐるとThinkPad A31pしかヒットしない、可哀相な子
裏面
特徴(ハードウェア)
- エンタープライズ用途を前提として造られており、個人で買える価格の割に機能が豊富
- PoE-SW利用が前提のため、PoE-SWがない場合はACアダプタが別途必要
- コールセンター向けのため、受話器無し。ヘッドセットが別途必要
- ボタンが押しやすい
- ディスプレイがビミョーに見難い(ドットが粗いので致し方ないところかと)
特徴(ソフトウェア)
- IAXに対応している。(電話機としては珍しい部類)
- ディスプレイやWebコンソールの節々から臭う妖しい「中華フォント」
- VLANトランク対応
- syslogしゃべる
- telnetしゃべる(後述)
- VPNもいける。L2TPとOpenVPNの二つのモードがある
WEBコンソールによる遠隔操作
ウェブブラウザから電話機のWAN側IPを開くWEBコンソールが開く
電話機のWAN側IPアドレスはDHCPサーバー側の割り当て情報を見た方が手っ取り早い。
IDとPassは下記の通り
- ID
- admin
- Pass
- admin
古いファームウェアでは日本語表示されないのでバージョンを上げるか、我慢すること
ステータスを確認する

ログイン直後のWEBコンソールTOPページで
電話機のIPアドレスとSIP/IAXのレジスト状況を確認することができる。
ネットワーク
IP電話機のIPアドレスおよび通信設定が表示されている。
ルーター機能を持っているので、表示内容が紛らわしい。
サブネットマスクが表示されないのでCIDRなネットワークの場合は要注意
- WAN
- LANインターフェースのIPアドレス状況
- LAN
- PC用インターフェースのIPアドレス状況
ブリッジモードが有効になっているときは、DHCPサーバーは機能せずSW-HUBとして機能する。(デフォルト値)
アカウント
SIPアカウント3個、IAXアカウント1個のレジスト状況を確認できる
時間設定

ウェブコンソール左側の「ネットワーク」をクリックするとネットワーク関連のタブに切り替わるので
「時間&時計」のタブをクリックし、時刻およびNTPサーバー関連の設定を追加する。
- SNTP有効
- NTPサーバーから時刻を合わせる時はチェックを入れる(デフォルトON)
- Primary サーバー
- NTPサーバーのアドレスを設定する。
外部(NAT越し)のNTPサーバーアドレスだと問い合わせに失敗する事があるので、LAN内のNTPサーバーアドレスを記述しておくこと - Secondary サーバー
- NTPサーバー(予備)のアドレスを設定する。
Primary サーバーが時間を教えてくれない時はSecondary サーバーに時刻を問い合わせる
SIP設定

ウェブコンソール左側の「VOIP」をクリックすると音声ネットワーク関連のタブに切り替わるので
「SIP」のタブをクリックし、SIPサーバー関連の設定を追加する。
- SIPライン
- 設定するSIPのアカウントを切り替える(最大3アカウントまで設定可能)
- ステータス
- アカウントの登録状況(表示のみ。設定変更不可)
- サーバーアドレス
- SIPサーバーのアドレスを入力する。
- 認証ユーザー
- ログインIDを入力する
- 認証 パスワード
- パスワードを入力する
- SIP ユーザー
- 電話番号またはユーザーIDを入力する(ログインIDと同一にしたほうが無難)
- 表示名
- 電話機のディスプレイに表示する文字列
- 登録 有効
- 設定を有効にする時はチェックを入れる(デフォルトOFF)
telnetコンソールによる遠隔操作
telnetによる遠隔操作が可能。
電話機のWAN側IP Telnetポートを叩くとIDとPassを要求される。
IDとPassは下記の通り
- ID
- admin
- Pass
- admin
LOGINしてみる
Windows系またはBSD系でtelnet経由ログイン可
#telnet 10.0.1.19 Login:admin Password: #? config - <node>Config system parameters debug - <node>System log download - <command>Download config file to flash language - <command> set mmi,cli language [no] mmiprompt - <command> set cli prompt password - <command>Change password reload - <command>Reboot the system ←電話機を再起動させる setdefault - <command>Set the configuration with default value ←工場出荷時の状態に戻す show - <node>Show system information telnet - <command>Telnet to host tracert - <command>Trace the network path to host ←ネットワーク経路を調査する upgrade - <node> system upgrade upload - <command>Upload config file
SIPの設定内容を確認する
CLIから"show sip"と入力すると、SIP関連の設定内容が出てくる
# show sip ___________________________________________________________________________ SIP 1 Registrar Status................:200 ←SIPサーバーから返答があったステータスコード(200ならOK。403ならForbidden) SIP 1 Registrar Ip....................:172.30.255.5 ←SIPサーバーのIPアドレス SIP 1 Registrar Port..................:5060 ←SIPサーバーSIPポート SIP 1 Registrar User Name.............:211 ←SIPサーバーに登録されたID SIP 1 Registrar User Pwd..............:****** ←SIPサーバーに登録されたパスワード SIP 1 Registrar Expires...............:3600(second) SIP 1 localDomain.....................: SIP 1 Transfer Port Type..............:0 localSipPort....................:5060 DtmfSendMode....................:(null) NAT Transverse..................:No StunKeepAlive...................:50(seconds) StunServer Ip...................: StunServer Port.................:3478 ___________________________________________________________________________