「利用者:Kei ef 2000」の版間の差分
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== Asterisk側の準備 == | == Asterisk側の準備 == | ||
■「Asterisk SugarLookup」のインストール | ■「Asterisk SugarLookup」のインストール | ||
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1,ダウンロードした「AsteriskSugarLookup(sugarlookup_xxx.agi)」を、AsteriskのAGIディレクトリにコピー、もしくは移動する | 1,ダウンロードした「AsteriskSugarLookup(sugarlookup_xxx.agi)」を、AsteriskのAGIディレクトリにコピー、もしくは移動する | ||
例:<br> | 例:<br> | ||
cp sugarlookup_xxx.agi /var/lib/asterisk/agi-bin/<br> | cp sugarlookup_xxx.agi /var/lib/asterisk/agi-bin/<br> | ||
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<p>2,sugarlookup_xxx.agiをsugarlookup.agiにリネームし、オーナーとグループをasteriskを実行しているユーザ名及びグループ名に変更する</p> | <p>2,sugarlookup_xxx.agiをsugarlookup.agiにリネームし、オーナーとグループをasteriskを実行しているユーザ名及びグループ名に変更する</p> | ||
例:<br> | 例:<br> | ||
mv sugarlookup_xxx.agi sugarlookup.agi<br> | mv sugarlookup_xxx.agi sugarlookup.agi<br> | ||
chown asterisk sugarlookup.agi<br> | chown asterisk sugarlookup.agi<br> | ||
chgrp asterisk sugarlookup.agi<br> | chgrp asterisk sugarlookup.agi<br> | ||
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<p>3,sugarlookup.agiに実行権限を付与する</p> | <p>3,sugarlookup.agiに実行権限を付与する</p> | ||
例:<br> | 例:<br> | ||
chmod +x sugarlookup.agi<br> | chmod +x sugarlookup.agi<br> | ||
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<p>4,Asteriskの任意のダイヤルプランに、着信時にsugarlookup.agiを呼び出す様設定を追加する</p> | <p>4,Asteriskの任意のダイヤルプランに、着信時にsugarlookup.agiを呼び出す様設定を追加する</p> | ||
例:Asteriskの場合<br> | 例:Asteriskの場合<br> | ||
exten => s,1,NoOp(Sugarlookup started)<br> | exten => s,1,NoOp(Sugarlookup started)<br> | ||
exten => s,n,AGI(sugarlookup.agi)<br> | exten => s,n,AGI(sugarlookup.agi)<br> | ||
exten => s,n,NoOp(Sugarlookup end)<br> | exten => s,n,NoOp(Sugarlookup end)<br> | ||
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例:FreePBX/TrixboxCEの場合<br> | 例:FreePBX/TrixboxCEの場合<br> | ||
/etc/asterisk/extensions_custom.confに、以下を加える<br> | /etc/asterisk/extensions_custom.confに、以下を加える<br> | ||
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[custom-sugarlookup]<br> | [custom-sugarlookup]<br> | ||
exten => s,1,NoOp(Sugarlookup started)<br> | exten => s,1,NoOp(Sugarlookup started)<br> | ||
exten => s,2,AGI(sugarlookup.agi)<br> | exten => s,2,AGI(sugarlookup.agi)<br> | ||
exten => s,3,goto(ここに着信させるダイヤルプランのコンテクストを指定する,1,1)<br> | exten => s,3,goto(ここに着信させるダイヤルプランのコンテクストを指定する,1,1)<br> | ||
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※私は、カスタムDistinationで、以下を指定して作成しました<br> | ※私は、カスタムDistinationで、以下を指定して作成しました<br> | ||
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custom-sugarlookup,s,1<br> | custom-sugarlookup,s,1<br> | ||
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以上で、Asterisk側の準備は完了です。<br> | |||
== Sugar CRM側の準備 == | |||
■SugarCRM上での準備 | |||
・電話番号未登録者からの着信時にもコールを自動記録したい場合、「取引先」に専用の取引先を作成します | |||
例: | |||
「未登録者」や「新規顧客」等、任意の名称 | |||
※未登録者からの着信も記録するか否かは、sugarlookup.agiの設定にて、切り替える事ができます | |||
■データベース(MySQL)の管理者権限、及び環境を確認する | |||
※sugarlookup.agiの設定で使います | |||
・SugarCRM(MySQL)の設置されたサーバーのIPアドレス | |||
※標準のポート以外を利用している場合には、ポート番号も必要) | |||
・SugarCRMのデータベース名 | |||
・SugarCRMデータベースのユーザー名 | |||
・SugarCRMデータベースのパスワード | |||
・SugarCRMの管理者ID(sugar_admin_id) | |||
※通常は、"1" | |||
・上記で作成した未登録者からの着信時に割り当てる取引先のID(account_id) | |||
※sugar_admin_idやaccount_idは、phpmyadmin等で調べると、便利です | |||
== 「Asterisk SugarLookup」の設定 == | |||
※Asterisk SugarLookupの設定は、直接sugarlookup.agiファイルをviなどエディターで編集してください | |||
次期バージョンでは、設定ファイルと実行ファイルが分割される予定です | |||
■設定項目 | |||
※Ver1.0.2_jpでは、48~61行目 | |||
・$sugarlookup_active = "1";# SugarLookupの有効="1",無効="0" | |||
・$lookup_account_only = "0";# "1"にすると電話番号を「取引先」からのみ検索します。 | |||
"0"の場合は、始めに「取引先担当者」を検索し、なければ「取引先」も検索します | |||
・$database_hostname = "127.0.0.1";# MySQLサーバーのIPアドレス。 | |||
標準のポート以外を使用している場合には、"127.0.0.1;port=8080"の様にする | |||
・$database_name = "sugarcrm";# MySQLサーバーに設定したSugarCRMのデータベース名 | |||
・$database_user = "sugar_admin_username";# SugarCRMデータベースのユーザー名 | |||
・$database_password ="sugar_admin_password";# SugarCRMデータベースのパスワード | |||
・$autocall_txt = "自動着信記録 電話:";# SugarCRMに記録される件名 | |||
・$sugar_admin_id = "1";# SugarCRMの管理者のid。通常は"1" | |||
・$log_unknown_callers = "1";# 未登録者からの着信もSugarCRMに記録するかどうか(1=はい,0=いいえ) | |||
・$sugar_account_id_missing_callerid = "be881b77-0946-11f6-66ca-492ae96d135c";# SugarCRM上で | |||
未登録者用の専用「取引先」を作成し、そのaccount_idをphpmyadmin等で調べて、その値に変更して下さい | |||
・$unknown_caller_autocall_txt = "未登録者からの自動着信記録 電話:";# 未登録者からの電話着信 | |||
の場合に記録される件名で、行末にそのCallerIDが自動付加されます | |||
・$description = "Asteriskによる自動着信記録";# 「コール」に記録される注釈 | |||
== Asterisk SugarLookupと今後について == | |||
<br> | <br> | ||
■ホームページ(SugarForge) | |||
http://www.sugarforge.org/projects/sugarlookup/ | |||
■開発陣営 | |||
Terje Christensen | |||
ふかうみ けんいち<kenichiアットマークkula.co.jp> | |||
■今後について | |||
▽次期バージョンで搭載する予定の機能 | |||
Ver1.1 | |||
・Asterisk側へのCALLERID(name)を返すか否かの切り替え機能 | |||
・設定ファイルと実行ファイルの分割 | |||
・インストール及び初期設定スクリプトの搭載 | |||
・SugarCRMに登録された電話番号に"-","(",")"及びスペースが含まれていた場合でも、正しくCallerIDを引っ張ってくる機能 | |||
Ver2.x | |||
・通話終了後、通話時間、対応した担当者、ステータスをSugarCRM側に記録 | |||
・通話を転送した場合にも、上記情報と転送先等が記録される | |||
・ドキュメントファイルをリリースファイルに添付 | |||
その他 | |||
・ヴォイスメールが録音された場合、SugarCRM上からそのファイルを再生できる | |||
・着信時にSugarCRM上に、該当する取引先をポップアップさせる | |||
・ポップアップしたメニューから、アポイントやメモ、ミーティングを作成できる | |||
・クリックtoコール | |||
・AsteriskとSugarCRMのワンパッケージソリューション | |||
▽今後の予定 | |||
・Ver1.1のリリース(年内) | |||
・Ver2のリリース(時期は気まぐれ?) |
2008年12月10日 (水) 00:51時点における版
Asterisk SugarLookup
導入の為に必要なもの
■動作環境
▽IP-PBX側
正常に稼働しているAsterisk(Ver1.4.xxで動作確認済)
もしくはAGIが使えるAsteriskの派生プロダクト(例:TrixboxCE等)
▽SugarCRM側
英語、もしくは日本語版(日本語パッチでも可)のSugarCRM5.0もしくは5.1
※Asteriskと同じサーバー上に無くても使えるが、接続の為に必要なポートが空いている必要がある
※基本的に、上記が動くサーバーで有れば、OSやアーキテクチャには依存しない(筈。。。)
■上記以外で必要な物
▽Perl関連
Asterisk::AGI;
LWP::UserAgent;
DBI;
Time::Piece
Time::Piece::MySQL
もし無ければ、上記の各CPANモジュールをコマンドプロンプトからAsteriskの稼働しているサーバーにインストールして下さい
※インストール方法
例: install <モジュール名>
▽「Asterisk SugarLookup」本体
本家Sugar ForgeのProjectページから、英語もしくは日本語版のファイルをダウンロードして下さい。
Sugar Forge/Asterisk SugarLookupプロジェクトページへGO!
-> http://www.sugarforge.org/projects/sugarlookup/
※2008年12月10日現在、英語、日本語版共にVer1.0.2が最新
Asterisk側の準備
■「Asterisk SugarLookup」のインストール
1,ダウンロードした「AsteriskSugarLookup(sugarlookup_xxx.agi)」を、AsteriskのAGIディレクトリにコピー、もしくは移動する
例:
cp sugarlookup_xxx.agi /var/lib/asterisk/agi-bin/
2,sugarlookup_xxx.agiをsugarlookup.agiにリネームし、オーナーとグループをasteriskを実行しているユーザ名及びグループ名に変更する
例:
mv sugarlookup_xxx.agi sugarlookup.agi
chown asterisk sugarlookup.agi
chgrp asterisk sugarlookup.agi
3,sugarlookup.agiに実行権限を付与する
例:
chmod +x sugarlookup.agi
4,Asteriskの任意のダイヤルプランに、着信時にsugarlookup.agiを呼び出す様設定を追加する
例:Asteriskの場合
exten => s,1,NoOp(Sugarlookup started)
exten => s,n,AGI(sugarlookup.agi)
exten => s,n,NoOp(Sugarlookup end)
例:FreePBX/TrixboxCEの場合
/etc/asterisk/extensions_custom.confに、以下を加える
[custom-sugarlookup]
exten => s,1,NoOp(Sugarlookup started)
exten => s,2,AGI(sugarlookup.agi)
exten => s,3,goto(ここに着信させるダイヤルプランのコンテクストを指定する,1,1)
次に「Asterisk SugaLookup」を動作させたいインバウンドルートのDestinationに、先ほど作成した専用のコンテクスト[custom-sugarlookup]を指定します
※私は、カスタムDistinationで、以下を指定して作成しました
custom-sugarlookup,s,1
以上で、Asterisk側の準備は完了です。
Sugar CRM側の準備
■SugarCRM上での準備
・電話番号未登録者からの着信時にもコールを自動記録したい場合、「取引先」に専用の取引先を作成します
例: 「未登録者」や「新規顧客」等、任意の名称
※未登録者からの着信も記録するか否かは、sugarlookup.agiの設定にて、切り替える事ができます
■データベース(MySQL)の管理者権限、及び環境を確認する
※sugarlookup.agiの設定で使います
・SugarCRM(MySQL)の設置されたサーバーのIPアドレス
※標準のポート以外を利用している場合には、ポート番号も必要)
・SugarCRMのデータベース名
・SugarCRMデータベースのユーザー名
・SugarCRMデータベースのパスワード
・SugarCRMの管理者ID(sugar_admin_id)
※通常は、"1"
・上記で作成した未登録者からの着信時に割り当てる取引先のID(account_id)
※sugar_admin_idやaccount_idは、phpmyadmin等で調べると、便利です
「Asterisk SugarLookup」の設定
※Asterisk SugarLookupの設定は、直接sugarlookup.agiファイルをviなどエディターで編集してください
次期バージョンでは、設定ファイルと実行ファイルが分割される予定です
■設定項目
※Ver1.0.2_jpでは、48~61行目
・$sugarlookup_active = "1";# SugarLookupの有効="1",無効="0" ・$lookup_account_only = "0";# "1"にすると電話番号を「取引先」からのみ検索します。 "0"の場合は、始めに「取引先担当者」を検索し、なければ「取引先」も検索します ・$database_hostname = "127.0.0.1";# MySQLサーバーのIPアドレス。 標準のポート以外を使用している場合には、"127.0.0.1;port=8080"の様にする ・$database_name = "sugarcrm";# MySQLサーバーに設定したSugarCRMのデータベース名 ・$database_user = "sugar_admin_username";# SugarCRMデータベースのユーザー名 ・$database_password ="sugar_admin_password";# SugarCRMデータベースのパスワード ・$autocall_txt = "自動着信記録 電話:";# SugarCRMに記録される件名 ・$sugar_admin_id = "1";# SugarCRMの管理者のid。通常は"1" ・$log_unknown_callers = "1";# 未登録者からの着信もSugarCRMに記録するかどうか(1=はい,0=いいえ) ・$sugar_account_id_missing_callerid = "be881b77-0946-11f6-66ca-492ae96d135c";# SugarCRM上で 未登録者用の専用「取引先」を作成し、そのaccount_idをphpmyadmin等で調べて、その値に変更して下さい ・$unknown_caller_autocall_txt = "未登録者からの自動着信記録 電話:";# 未登録者からの電話着信 の場合に記録される件名で、行末にそのCallerIDが自動付加されます ・$description = "Asteriskによる自動着信記録";# 「コール」に記録される注釈
Asterisk SugarLookupと今後について
■ホームページ(SugarForge)
http://www.sugarforge.org/projects/sugarlookup/
■開発陣営
Terje Christensen
ふかうみ けんいち<kenichiアットマークkula.co.jp>
■今後について
▽次期バージョンで搭載する予定の機能
Ver1.1
・Asterisk側へのCALLERID(name)を返すか否かの切り替え機能
・設定ファイルと実行ファイルの分割
・インストール及び初期設定スクリプトの搭載
・SugarCRMに登録された電話番号に"-","(",")"及びスペースが含まれていた場合でも、正しくCallerIDを引っ張ってくる機能
Ver2.x
・通話終了後、通話時間、対応した担当者、ステータスをSugarCRM側に記録
・通話を転送した場合にも、上記情報と転送先等が記録される
・ドキュメントファイルをリリースファイルに添付
その他
・ヴォイスメールが録音された場合、SugarCRM上からそのファイルを再生できる
・着信時にSugarCRM上に、該当する取引先をポップアップさせる
・ポップアップしたメニューから、アポイントやメモ、ミーティングを作成できる
・クリックtoコール
・AsteriskとSugarCRMのワンパッケージソリューション
▽今後の予定
・Ver1.1のリリース(年内)
・Ver2のリリース(時期は気まぐれ?)