「Asterisk」の版間の差分

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(Asteriskの入手とインストール)
(各バージョンの情報)
(23人の利用者による、間の249版が非表示)
1行目: 1行目:
 
[[Category:Asterisk]]
 
[[Category:Asterisk]]
[[Category:voip]]
+
[[Category:VoIP]]
=Asterisk: The Open Source PBX=  
+
==Asterisk: Open Source Communication Framework==  
 
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。<br>
 
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。<br>
現在のバージョンは1.2.x系と1.4.xです。主に使用されているのはAsterisk 1.2系です。新機能を取り入れた1.4はまだ不安定な部分があるようで様子見しているユーザが多いようです。<br>
+
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。<br>
=Asteriskの入手とインストール=
+
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。<br>
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法はこちらのページを参照してください。<br>
+
===対応するプロトコル===
たかはしの著書では以前の入手方法に則りCVSを使用していますが、現在はsvnに変更されていますので注意してください。<br>
+
*IP系
*Asteriskのインストールにあたっては以下のパッケージのインストールも推奨されます。<br>
+
:SIP
:Zaptel<br>
+
:H.323
::Zaptelを使用しないでもインストールは可能ですがMeetMeやIAXトランキングなど一部の機能が動作しません。 <br>
+
:UNISTIM
:libpri<br>
+
:IAX(Inter Asterisk eXchange)
::PRIを使用しなければ必要ありません。<br>
+
:MGCP
:Asterisk-addon<br>
+
:Skinny(Cisco)
::ADD-ONの機能(CDRをMySQLで管理するなど)を使用しない場合には必要ありません。<br>
+
*レガシー系
===はじめてのインストール===
+
:BRI/PRI(ISDNボード必要)
*Asteriskのインストール<br>
+
:アナログ(アナログボード必要)
簡易インストールマニュアル。<br>  
+
:ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます
 +
===[[導入事例]]===
 +
[[導入事例]]のページにサマリーをまとめてあります。
 +
 
 +
==バージョン==
 +
Asterisk 1.8まで
 +
:偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン
 +
:奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない
 +
Asterisk 10以降
 +
:11,13,16,18
 +
::LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン)
 +
:10,12,14,15,17
 +
::STD(Standard:標準サポートバージョン)
 +
 
 +
==Asteriskの入手とインストール==
 +
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法は[[Asterisk Subversion]]のページを参照してください。<br>
 +
<br>
 +
===どのバージョンをインストールすれば?===
 +
現在(2023年11月)時点で安定していると思われるのはAsterisk 18です。<br>
 +
EOLまでの時間を気にする場合にはAsterisk 20を検討してください。<br>
 +
 
 +
===オプションのパッケージ===
 +
*[[DAHDI]](旧Zaptel)<br>
 +
:Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわり[[DAHDI]]が使用されます。<br>
 +
:アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。
 +
*libpri<br>
 +
:PRIを使用しなければ必要ありません。<br>
 
*OS/ディストリ依存情報<br>
 
*OS/ディストリ依存情報<br>
インストールメモ<br>
+
:[[Asteriskインストールメモ]]<br>
*よくわからない場合 (このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)  
+
*よくわからない場合は[[謎の補助説明ページ]]もどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)  
サンプル設定ファイルを使ってみてください。<br>  
+
:[[Asterisk サンプル設定ファイル]]を使ってみてください。<br>  
extension道場も参考になります。<br>
+
:[[extension道場]]も参考になります。<br>
*Tips
+
===各バージョンの情報===
通話の録音<br>
+
*旧バージョンの情報
リアルタイム保留音<br>
+
:[[Asterisk 旧バージョン]]
自動発信<br>
+
*Asterisk 13
MoH+Shoutcast<br>
+
:[[Asterisk 13]] (EOLは2019年→2021/10/24に延長[https://wiki.asterisk.org/wiki/display/AST/Asterisk+Versions])
AsteriskとSkypeを繋ぐ<br>
+
*Asterisk 14
*軽い話題
+
:STDリリースのため使用は推奨しません。<br>
何でも投票<br>
+
*Asterisk 15
アスタリスクなの?<br>
+
:2017年リリース(Standard)
===1.2への移行===  
+
:STDリリースのため使用は推奨しません。<br>
Asterisk 1.0系から1.2系への移行情報<br>
+
*Asterisk 16
Asterisk-1.2<br>
+
:2018年10月リリース。LTS。(Security Onlyは2022/10、EOLは2023/10)
Asterisk-1.2-extensions<br>
+
*Asterisk 17
AEL<br>
+
:STDリリースのため使用は推奨しません。<br>
Zaptel 1.2
+
*Asterisk 18
zaptel-1.2問題点<br>
+
:2020年10月リリース。LTS。(Security Onlyは2024/10、EOLは2025/10)
==対応プラットフォーム==
+
*Asterisk 20
IA系のマシンならば大抵のもので動作します。ただしZaptelがLinux 2.4カーネルではUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。<br>
+
:2022年10月リリース。LTS。
==関連情報==
 
Asterisk+timer<br>
 
kernel-2.6<br>
 
MacOSXでの動作<br>
 
FreeBSDでの動作<br>
 
==すぐに試せるコンパイル済み Linuxディストリビューション==
 
trixbox 旧称: Asterisk@Home (RedHatEL互換のCentOSベース)<br>  
 
AstLinux (コンパクトでCF起動もOKで、Linuxカーネルを含むコンパクトAsterisk)<br>
 
==特殊なプラットフォーム==
 
玄箱Asterisk バイナリキット(1.2ベース)も配布しています(玄箱Asteriskバイナリキット)。<br>
 
  
=Asteriskと回線や電話機の接続=
+
===DAHDIへの移行===
 +
:[[DAHDIインストール]]
 +
===Asterisk+DB===
 +
'''注意:今後の方向性としてMySQLの直接サポートはなくなるようです。ODBCを使用して下さい。'''
 +
:[[Asterisk+MySQL]]
 +
:[[Asterisk+PostgreSQL]]
 +
:[[Asterisk CDR SQLite]]
 +
:[[Asterisk 11 ODBC]]
 +
 
 +
===使用する上でのヒント===
 +
*[[Asterisk Tips]]
 +
===注意点などの追加情報===
 +
*[[Asterisk 追加情報]]
 +
===セキュリティ===
 +
*[[利用者:MR G]]の[[パケットフィルタリング]]
 +
*'''[[Asterisk SIP セキュリティ]]'''
 +
*'''[[SIP-Fail2ban]]'''
 +
*[[Asteriskが使用するポート一覧]]
 +
 
 +
===参考になるページ===
 +
MR Gさんのページ [[利用者:MR G]]<br>
 +
[[Asterisk NAT]]<br>
 +
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ[[利用者:kei ef 2000]]<br>
 +
===参考になるかどうかよくわからないページ===
 +
[[バカstarisk]]<br>
 +
[[あすりん(仮)]]
 +
 
 +
==派生ディストリビューション==
 +
[[Asteriskの派生ディストリビューション]]
 +
==アンインストール==
 +
[[アンインストール情報]]のページへ
 +
 
 +
==Asteriskの動作する環境==
 +
IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル以降ならば問題はありません。
 +
===OS===
 +
[[Asterisk動作確認済みOS]]
 +
===関連情報===
 +
[[Asterisk Timer]]<br>
 +
[[Zaptel udev]]<br>
 +
[[Asterisk MacOSXでの動作]]<br>
 +
[[Asterisk FreeBSDでの動作]]<br>
 +
 
 +
===特殊なプラットフォーム===
 +
*小型アプライアンス類
 +
:コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方は[[アプライアンス]]ページを参照<br>
 +
*OpenWRT<br>
 +
:ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。<br>
 +
 
 +
==Asteriskと回線や電話機等の接続==
 
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
 
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
===アナログ回線/電話器===
+
===IP===
TDM400P<br>
+
*[[IP電話機]]
IAXy<br>
+
*[[ITSP接続]]
VPC1000<br>
+
*[[ENUM]]
SR-5200VoIP<br>
+
===アナログ===
アイコム/VE-AG1<br>
+
*[[アナログ回線の接続]]
 +
*[[アナログ電話機の接続]]
 
===ISDN===
 
===ISDN===
ISDN カード Eicon Diva Server<br>
+
*[[ISDN接続]]
ISDN カード2 Eicon Diva Server<br>
+
===ひかり電話===
ISDN カード3 HFC-S<br>
+
*[[ひかり電話対応]]
アイコム/VE-IG1<br>
+
===回線交換機(アナログ式PBX)===
chan_capi<br>
+
*[[OD接続(E&M)]]
個人で電話に接続したいのであればRT-200KIかRT-200NEを使う『ひかり電話』接続が最も安価でしょう。<br>
+
*[[FXS接続]]
動作確認状況一覧:回線インターフェースページも参照してください<br>
+
*[[FXO接続]]
===IP電話/ルータ===
+
 
*電話器<br>
+
=== 携帯電話 ===
Grandstream Bdgetoneシリーズ<br>
+
 
NTT ひかりパーソナルフォンWI-100HC<br>
+
*[[Bluetooth接続(chan_mobile)]]
snom220<br>
+
*chan_dongle
snom105<br>
+
:USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。
**動作確認一覧:電話機?、動作確認一覧:ボタン電話・ビジネスホン・PBXなど ページも参照してください
+
 
*ルータ
+
===Skype===
アイコム SR-5200VoIP<br>
+
*[[Skype for Asterisk]]
NTT RT-200KI<br>
+
:Digiumのプロダクト。ディスコン。
NTT RT-200NE (RT-200NEパッチ実験中)<br>
+
*[https://www.skype.com/ja/features/skype-connect/ Skype Connect]
NTT PR-200NE<br>
+
:Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月
NTT AD-200SE<br>
+
 
ネットボランチDNS<br>
+
===FAX===
===ITSP接続===  
+
*[[Fax for Asterisk]]
*相互接続性<br>
+
:Digiumのプロダクト
アサヒネット IP 電話 C、KDDI<br>
+
*spandsp + res_fax_spandsp
小西さんのページ<br>
+
:Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨
Livedoor SIP Phone<br>
+
*IAXModem + Hylafax
LIVEDOOR SIPPHONEの設定<br>
+
 
InfoSphere IP Plustalk<br>
+
==Asteriskの管理==
IPプラストーク<br>
+
*コマンドライン
IIJmio IPフォン/F<br>
+
:[[Asterisk_CLI]]
IIJmio 古田@道具眼さん<br>
+
*[[Asterisk Manager Interface]]
ENUM<br>
+
:Asterisk管理インタフェース
e164.org<br>
+
*GUI
=日本国内対応=
+
:Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。<br>
 +
:[[Asterisk-GUI]](純正)<br>
 +
:[[Asterisk GUI]]<br>
 +
:ADM<br>
 +
 
 +
==外部プログラムとの連携==
 +
*[[自動発信|コール用ファイル]](call file)
 +
*AGI: Asterisk Gateway Interface
 +
*AMI: Asterisk Manager Interface
 +
*ARI: Asterisk REST Interface
 +
*ダイヤルプランから
 +
:Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE
 +
:Application_ReadFileは非推奨。
 +
 
 +
 
 +
==IP電話関連機器はどこで買えますか?==
 +
日本国内での入手性も序々に良くなってきました。<br>
 +
[[購入情報]] のページを参照してください。<br>
 +
 
 +
==日本国内対応==
 
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。<br>
 
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。<br>
ナンバーディスプレイ<br>
+
===ローカライズ===
小西さんページ<br>
+
*<s>[[Asterisk パッチ]]</s>(現在のバージョンでは必要ありません)
TDM400P<br>
+
*[[Asterisk 日本語音声]]
音声<br>
+
*[[音声合成]]
日本語音声ファイルおよび音声パッチ<br>
+
 
その他パッチ情報<br>
+
===接続および使い方===
ラインキーっぽい使い方<br>
+
*[[ひかり電話対応]]
ラインキー<br>
+
*[[ラインキー問題]]
ラインキー/1番に電話<br>
+
 
Asterisk-1.2パッチ<br>
+
 
日本語化のページへもどうぞ<br>  
+
 
真城さんの日本語マニュアル(1.0ベース)<br>
+
==書籍==
()Phalanxさんの日本語リファレンス<br>
+
===日本語===
=GUI=
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798011290/takahashitaka-22/ref=nosim AsteriskでつくるIP電話システム』]([[たかはし]]の著書)
Asterisk/GUI<br>
+
:1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。<br>
ADM<br>
+
:VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。<br>
=書籍=
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798016322/takahashitaka-22/ref=nosim 『Asterisk徹底活用ガイド』]([[たかはし]]の著書)
日本語<br>
+
:Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
*『Asterisk(TM)でつくるIP電話システム』
+
:Asteriskに特化した内容となっています。
1.0ベースなため1.2系は当Wikiでフォローしています。
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798017795/takahashitaka-22/ref=nosim 『AsteriskNOWではじめるIP電話』]([[たかはし]]の著書)
*Asterisk-テレフォニーの未来-
+
:AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/<br>
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873112893/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk-テレフォニーの未来-]
(オライリーの翻訳ものの模様)<br>
+
:オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/<br>
洋書  
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777512789/takahashitaka-22/ref=nosim Trixbox実践ガイドブック―オープンソースの「PBXソフト」で「IPビジネスフォン」を作る]
Asterisk : The Future of Telephony
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839922810/takahashitaka-22/ref=nosim AsteriskによるIP-PBXシステム構築ガイド]<br>
こちらも1.0ベースの本。  
+
:1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。<br>
Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274066835/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk運用・開発ガイド]<br>
The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。
+
:APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。<br>
=セミナー・トレーニングなど=
+
*[https://www.amazon.co.jp/dp/B00B0NJ6I8/takahashitaka-22/ref=nosim Ubuntu 12.04 と EC2で作る Asterisk電話サーバ](kindle)
とりあえずはイベント掲示板へ
+
 
=外部リンク=
+
===洋書===
 +
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/0596009623/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk : The Future of Telephony]<br>
 +
:こちらも1.0ベースの本。<br>
 +
:Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)<br>
 +
:The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。<br>
 +
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/0596510489/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk : The Future of Telephony (2nd Edition)]<br>
 +
:2ndエディションで1.4対応だそうです。
 +
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/059652692X/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk Cookbook (Cookbook)]<br>
 +
:発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。[http://www.asteriskcookbook.com/wiki/index.php/Main_Page Asterisk Cookbook Wiki]などあるようです。
 +
*[http://www.amazon.co.jp/dp/B00HQ0RA8M/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk: The Definitive Guide 4th edition]
 +
:Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。
 +
 
 +
==問い合わせ先など==
 +
*[[Asteriskコンサルタント]]
 +
*セミナー/イベントなど
 +
:[[イベント情報]]のページで告知しています。
 +
 
 +
==外部リンク==
 +
Asteriskの日本国内情報は[[外部リンク]]ページを参照してください。
 +
:Digium http://www.digium.com<br>
 +
:Asterisk http://www.asterisk.org<br>

2023年11月12日 (日) 02:03時点における版

Asterisk: Open Source Communication Framework

AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。

対応するプロトコル

  • IP系
SIP
H.323
UNISTIM
IAX(Inter Asterisk eXchange)
MGCP
Skinny(Cisco)
  • レガシー系
BRI/PRI(ISDNボード必要)
アナログ(アナログボード必要)
ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます

導入事例

導入事例のページにサマリーをまとめてあります。

バージョン

Asterisk 1.8まで

偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン
奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない

Asterisk 10以降

11,13,16,18
LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン)
10,12,14,15,17
STD(Standard:標準サポートバージョン)

Asteriskの入手とインストール

Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法はAsterisk Subversionのページを参照してください。

どのバージョンをインストールすれば?

現在(2023年11月)時点で安定していると思われるのはAsterisk 18です。
EOLまでの時間を気にする場合にはAsterisk 20を検討してください。

オプションのパッケージ

Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわりDAHDIが使用されます。
アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。
  • libpri
PRIを使用しなければ必要ありません。
  • OS/ディストリ依存情報
Asteriskインストールメモ
  • よくわからない場合は謎の補助説明ページもどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)
Asterisk サンプル設定ファイルを使ってみてください。
extension道場も参考になります。

各バージョンの情報

  • 旧バージョンの情報
Asterisk 旧バージョン
  • Asterisk 13
Asterisk 13 (EOLは2019年→2021/10/24に延長[1])
  • Asterisk 14
STDリリースのため使用は推奨しません。
  • Asterisk 15
2017年リリース(Standard)
STDリリースのため使用は推奨しません。
  • Asterisk 16
2018年10月リリース。LTS。(Security Onlyは2022/10、EOLは2023/10)
  • Asterisk 17
STDリリースのため使用は推奨しません。
  • Asterisk 18
2020年10月リリース。LTS。(Security Onlyは2024/10、EOLは2025/10)
  • Asterisk 20
2022年10月リリース。LTS。

DAHDIへの移行

DAHDIインストール

Asterisk+DB

注意:今後の方向性としてMySQLの直接サポートはなくなるようです。ODBCを使用して下さい。

Asterisk+MySQL
Asterisk+PostgreSQL
Asterisk CDR SQLite
Asterisk 11 ODBC

使用する上でのヒント

注意点などの追加情報

セキュリティ

参考になるページ

MR Gさんのページ 利用者:MR G
Asterisk NAT
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ利用者:kei ef 2000

参考になるかどうかよくわからないページ

バカstarisk
あすりん(仮)

派生ディストリビューション

Asteriskの派生ディストリビューション

アンインストール

アンインストール情報のページへ

Asteriskの動作する環境

IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル以降ならば問題はありません。

OS

Asterisk動作確認済みOS

関連情報

Asterisk Timer
Zaptel udev
Asterisk MacOSXでの動作
Asterisk FreeBSDでの動作

特殊なプラットフォーム

  • 小型アプライアンス類
コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方はアプライアンスページを参照
  • OpenWRT
ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。

Asteriskと回線や電話機等の接続

AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。

IP

アナログ

ISDN

ひかり電話

回線交換機(アナログ式PBX)

携帯電話

USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。

Skype

Digiumのプロダクト。ディスコン。
Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月

FAX

Digiumのプロダクト
  • spandsp + res_fax_spandsp
Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨
  • IAXModem + Hylafax

Asteriskの管理

  • コマンドライン
Asterisk_CLI
Asterisk管理インタフェース
  • GUI
Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。
Asterisk-GUI(純正)
Asterisk GUI
ADM

外部プログラムとの連携

  • コール用ファイル(call file)
  • AGI: Asterisk Gateway Interface
  • AMI: Asterisk Manager Interface
  • ARI: Asterisk REST Interface
  • ダイヤルプランから
Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE
Application_ReadFileは非推奨。


IP電話関連機器はどこで買えますか?

日本国内での入手性も序々に良くなってきました。
購入情報 のページを参照してください。

日本国内対応

Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。

ローカライズ

接続および使い方


書籍

日本語

1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。
VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。
Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
Asteriskに特化した内容となっています。
AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/
1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。
APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。

洋書

こちらも1.0ベースの本。
Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)
The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。
2ndエディションで1.4対応だそうです。
発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。Asterisk Cookbook Wikiなどあるようです。
Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。

問い合わせ先など

イベント情報のページで告知しています。

外部リンク

Asteriskの日本国内情報は外部リンクページを参照してください。

Digium http://www.digium.com
Asterisk http://www.asterisk.org