「Asterisk」の版間の差分

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(はじめてのインストール)
(各バージョンの情報)
(23人の利用者による、間の210版が非表示)
1行目: 1行目:
 
[[Category:Asterisk]]
 
[[Category:Asterisk]]
[[Category:voip]]
+
[[Category:VoIP]]
==Asterisk: The Open Source PBX==  
+
==Asterisk: Open Source Communication Framework==  
 
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。<br>
 
AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。<br>
現在のバージョンは1.2.x系と1.4.xです。主に使用されているのはAsterisk 1.2系です。新機能を取り入れた1.4はまだ不安定な部分があるようで様子見しているユーザが多いようです。<br>
+
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。<br>
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。OSSとしては比較的、若いソフトウェアですが様々な可能性を秘めた優れたソフトウェアのひとつです。<br>
+
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。<br>
===Asteriskって何ですか?===
+
===対応するプロトコル===
"The Open Source PBX"です。オープンソースのPBX、これが全てです。これまでPBXというと各メーカが製造・販売する独自仕様のもの(プロプライエタリ)しかありませんでしたが、Asteriskの登場によりPBXがApacheやMySQL、それどころかLinux同様にオープンなものとなりました。もちろんIP-PBXの機能も持っています。
+
*IP系
===Asteriskの派生ディストリビューション===
+
:SIP
Asteriskから派生したディストリビューションも各種存在します。
+
:H.323
*[[Asterisk_Now]]!
+
:UNISTIM
:Digium純正の派生ディストリビューション。Linuxを含みWebブラウザによる管理機能を搭載する。Asterisk 1.4ベースで現在はまだβリリース。
+
:IAX(Inter Asterisk eXchange)
*[[AstLinux]]
+
:MGCP
:コンパクトなディストリビューション、CFやUSBメモリからも起動できる。
+
:Skinny(Cisco)
*TrixBox
+
*レガシー系
:簡易説明
+
:BRI/PRI(ISDNボード必要)
*Cosmo PBX
+
:アナログ(アナログボード必要)
:簡易説明
+
:ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます
*あと何あったっけ?
+
===[[導入事例]]===
 +
[[導入事例]]のページにサマリーをまとめてあります。
  
===Asterisk FAQ===
+
==バージョン==
[[Asterisk_FAQ]] 雑多な情報
+
Asterisk 1.8まで
 +
:偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン
 +
:奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない
 +
Asterisk 10以降
 +
:11,13,16,18
 +
::LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン)
 +
:10,12,14,15,17
 +
::STD(Standard:標準サポートバージョン)
  
 
==Asteriskの入手とインストール==
 
==Asteriskの入手とインストール==
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法はこちらのページを参照してください。<br>
+
Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法は[[Asterisk Subversion]]のページを参照してください。<br>
たかはしの著書では以前の入手方法に則りCVSを使用していますが、現在はsvnに変更されていますので注意してください。<br>
 
 
<br>
 
<br>
Asteriskのインストールにあたっては以下のパッケージのインストールも推奨されます。<br>
+
===どのバージョンをインストールすれば?===
*Zaptel<br>
+
現在(2023年11月)時点で安定していると思われるのはAsterisk 18です。<br>
:Zaptelを使用しないでもインストールは可能ですがMeetMeやIAXトランキングなど一部の機能が動作しません。 <br>
+
EOLまでの時間を気にする場合にはAsterisk 20を検討してください。<br>
 +
 
 +
===オプションのパッケージ===
 +
*[[DAHDI]](旧Zaptel)<br>
 +
:Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわり[[DAHDI]]が使用されます。<br>
 +
:アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。
 
*libpri<br>
 
*libpri<br>
 
:PRIを使用しなければ必要ありません。<br>
 
:PRIを使用しなければ必要ありません。<br>
*Asterisk-addon<br>
 
:ADD-ONの機能(CDRをMySQLで管理するなど)を使用しない場合には必要ありません。<br>
 
===はじめてのインストール===
 
*Asteriskのインストール
 
 
:[[簡易インストールマニュアル]]
 
 
 
*OS/ディストリ依存情報<br>
 
*OS/ディストリ依存情報<br>
 
:[[Asteriskインストールメモ]]<br>
 
:[[Asteriskインストールメモ]]<br>
 
*よくわからない場合は[[謎の補助説明ページ]]もどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)  
 
*よくわからない場合は[[謎の補助説明ページ]]もどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)  
:サンプル設定ファイルを使ってみてください。<br>  
+
:[[Asterisk サンプル設定ファイル]]を使ってみてください。<br>  
:extension道場も参考になります。<br>
+
:[[extension道場]]も参考になります。<br>
*Tips
+
===各バージョンの情報===
:通話の録音<br>
+
*旧バージョンの情報
:リアルタイム保留音<br>
+
:[[Asterisk 旧バージョン]]
:自動発信<br>
+
*Asterisk 13
:MoH+Shoutcast<br>
+
:[[Asterisk 13]] (EOLは2019年→2021/10/24に延長[https://wiki.asterisk.org/wiki/display/AST/Asterisk+Versions])
:AsteriskとSkypeを繋ぐ<br>
+
*Asterisk 14
*軽い話題
+
:STDリリースのため使用は推奨しません。<br>
:何でも投票<br>
+
*Asterisk 15
:アスタリスクなの?<br>
+
:2017年リリース(Standard)
 +
:STDリリースのため使用は推奨しません。<br>
 +
*Asterisk 16
 +
:2018年10月リリース。LTS。(Security Onlyは2022/10、EOLは2023/10)
 +
*Asterisk 17
 +
:STDリリースのため使用は推奨しません。<br>
 +
*Asterisk 18
 +
:2020年10月リリース。LTS。(Security Onlyは2024/10、EOLは2025/10)
 +
*Asterisk 20
 +
:2022年10月リリース。LTS。
 +
 
 +
===DAHDIへの移行===
 +
:[[DAHDIインストール]]
 +
===Asterisk+DB===
 +
'''注意:今後の方向性としてMySQLの直接サポートはなくなるようです。ODBCを使用して下さい。'''
 +
:[[Asterisk+MySQL]]
 +
:[[Asterisk+PostgreSQL]]
 +
:[[Asterisk CDR SQLite]]
 +
:[[Asterisk 11 ODBC]]
 +
 
 +
===使用する上でのヒント===
 +
*[[Asterisk Tips]]
 +
===注意点などの追加情報===
 +
*[[Asterisk 追加情報]]
 +
===セキュリティ===
 +
*[[利用者:MR G]]の[[パケットフィルタリング]]
 +
*'''[[Asterisk SIP セキュリティ]]'''
 +
*'''[[SIP-Fail2ban]]'''
 +
*[[Asteriskが使用するポート一覧]]
 +
 
 +
===参考になるページ===
 +
MR Gさんのページ [[利用者:MR G]]<br>
 +
[[Asterisk NAT]]<br>
 +
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ[[利用者:kei ef 2000]]<br>
 +
===参考になるかどうかよくわからないページ===
 +
[[バカstarisk]]<br>
 +
[[あすりん(仮)]]
  
===1.2への移行===  
+
==派生ディストリビューション==
:Asterisk 1.0系から1.2系への移行情報<br>
+
[[Asteriskの派生ディストリビューション]]
:Asterisk-1.2<br>
+
==アンインストール==
:Asterisk-1.2-extensions<br>
+
[[アンインストール情報]]のページへ
:AEL<br>
 
:Zaptel 1.2
 
:zaptel-1.2問題点<br>
 
===1.4への移行===
 
:製作中
 
  
 
==Asteriskの動作する環境==
 
==Asteriskの動作する環境==
IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル系では特に大きな問題はありません。
+
IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル以降ならば問題はありません。
 +
===OS===
 +
[[Asterisk動作確認済みOS]]
 
===関連情報===
 
===関連情報===
Asterisk+timer<br>  
+
[[Asterisk Timer]]<br>  
kernel-2.6<br>
+
[[Zaptel udev]]<br>
MacOSXでの動作<br>
+
[[Asterisk MacOSXでの動作]]<br>
FreeBSDでの動作<br>
+
[[Asterisk FreeBSDでの動作]]<br>
 
 
===すぐに試せるコンパイル済み Linuxディストリビューション===
 
trixbox 旧称: Asterisk@Home (RedHatEL互換のCentOSベース)<br>
 
AstLinux (コンパクトでCF起動もOKで、Linuxカーネルを含むコンパクトAsterisk)<br>
 
  
 
===特殊なプラットフォーム===
 
===特殊なプラットフォーム===
*[[玄箱Asterisk]]<br>
+
*小型アプライアンス類
:バイナリキット(1.2ベース)も配布しています。<br>
+
:コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方は[[アプライアンス]]ページを参照<br>
 +
*OpenWRT<br>
 +
:ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。<br>
  
==Asteriskと回線や電話機の接続==
+
==Asteriskと回線や電話機等の接続==
 
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
 
AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。
===アナログ回線/電話器===
+
===IP===
:TDM400P<br>
+
*[[IP電話機]]
:IAXy<br>
+
*[[ITSP接続]]
:VPC1000<br>
+
*[[ENUM]]
:SR-5200VoIP<br>  
+
===アナログ===
:アイコム/VE-AG1<br>
+
*[[アナログ回線の接続]]
 +
*[[アナログ電話機の接続]]
 +
===ISDN===
 +
*[[ISDN接続]]
 +
===ひかり電話===
 +
*[[ひかり電話対応]]
 +
===回線交換機(アナログ式PBX)===
 +
*[[OD接続(E&M)]]
 +
*[[FXS接続]]
 +
*[[FXO接続]]
 +
 
 +
=== 携帯電話 ===
 +
 
 +
*[[Bluetooth接続(chan_mobile)]]
 +
*chan_dongle
 +
:USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。
 +
 
 +
===Skype===
 +
*[[Skype for Asterisk]]
 +
:Digiumのプロダクト。ディスコン。
 +
*[https://www.skype.com/ja/features/skype-connect/ Skype Connect]
 +
:Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月
 +
 
 +
===FAX===
 +
*[[Fax for Asterisk]]
 +
:Digiumのプロダクト
 +
*spandsp + res_fax_spandsp
 +
:Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨
 +
*IAXModem + Hylafax
 +
 
 +
==Asteriskの管理==
 +
*コマンドライン
 +
:[[Asterisk_CLI]]
 +
*[[Asterisk Manager Interface]]
 +
:Asterisk管理インタフェース
 +
*GUI
 +
:Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。<br>
 +
:[[Asterisk-GUI]](純正)<br>
 +
:[[Asterisk GUI]]<br>
 +
:ADM<br>
 +
 
 +
==外部プログラムとの連携==
 +
*[[自動発信|コール用ファイル]](call file)
 +
*AGI: Asterisk Gateway Interface
 +
*AMI: Asterisk Manager Interface
 +
*ARI: Asterisk REST Interface
 +
*ダイヤルプランから
 +
:Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE
 +
:Application_ReadFileは非推奨。
  
===ISDN===
 
:Eicon Diva Server<br>
 
:アイコム/VE-IG1<br>
 
:chan_capi<br>
 
*その他
 
 個人で電話に接続したいのであればRT-200KIかRT-200NEを使う『ひかり電話』接続が最も安価でしょう。<br>
 
 動作確認状況一覧:回線インターフェースページも参照してください<br>
 
  
===IP電話/ルータ===
+
==IP電話関連機器はどこで買えますか?==
*電話器<br>
+
日本国内での入手性も序々に良くなってきました。<br>
:Grandstream Bdgetoneシリーズ<br>
+
[[購入情報]] のページを参照してください。<br>
:NTT ひかりパーソナルフォンWI-100HC<br>
 
:snom220<br>
 
:snom105<br>
 
**動作確認一覧:電話機?、動作確認一覧:ボタン電話・ビジネスホン・PBXなど ページも参照してください
 
*ルータ
 
:アイコム SR-5200VoIP<br>
 
:NTT RT-200KI<br>
 
:NTT RT-200NE (RT-200NEパッチ実験中)<br>
 
:NTT PR-200NE<br>
 
:NTT AD-200SE<br>
 
:ネットボランチDNS<br>
 
  
===ITSP接続===
 
*相互接続性<br>
 
アサヒネット IP 電話 C、KDDI<br>
 
小西さんのページ<br>
 
Livedoor SIP Phone<br>
 
LIVEDOOR SIPPHONEの設定<br>
 
InfoSphere IP Plustalk<br>
 
IPプラストーク<br>
 
IIJmio IPフォン/F<br>
 
IIJmio 古田@道具眼さん<br>
 
ENUM<br>
 
e164.org<br>
 
 
==日本国内対応==
 
==日本国内対応==
 
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。<br>
 
Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。<br>
ナンバーディスプレイ<br>
+
===ローカライズ===
小西さんページ<br>
+
*<s>[[Asterisk パッチ]]</s>(現在のバージョンでは必要ありません)
TDM400P<br>
+
*[[Asterisk 日本語音声]]
音声<br>
+
*[[音声合成]]
日本語音声ファイルおよび音声パッチ<br>
+
 
その他パッチ情報<br>
+
===接続および使い方===
ラインキーっぽい使い方<br>
+
*[[ひかり電話対応]]
ラインキー<br>
+
*[[ラインキー問題]]
ラインキー/1番に電話<br>
+
 
Asterisk-1.2パッチ<br>
+
 
日本語化のページへもどうぞ<br>
+
 
真城さんの日本語マニュアル(1.0ベース)<br>
 
(株)Phalanxさんの日本語リファレンス<br>
 
==GUI==
 
Asterisk/GUI<br>
 
ADM<br>
 
 
==書籍==
 
==書籍==
 
===日本語===
 
===日本語===
146行目: 195行目:
 
:1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。<br>
 
:1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。<br>
 
:VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。<br>
 
:VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。<br>
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798016320/takahashitaka-22/ref=nosim 『Asterisk徹底活用ガイド』]([[たかはし]]の著書)
+
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798016322/takahashitaka-22/ref=nosim 『Asterisk徹底活用ガイド』]([[たかはし]]の著書)
 
:Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
 
:Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
 
:Asteriskに特化した内容となっています。
 
:Asteriskに特化した内容となっています。
 +
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798017795/takahashitaka-22/ref=nosim 『AsteriskNOWではじめるIP電話』]([[たかはし]]の著書)
 +
:AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
 
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873112893/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk-テレフォニーの未来-]
 
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873112893/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk-テレフォニーの未来-]
 
:オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/<br>
 
:オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/<br>
 +
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4777512789/takahashitaka-22/ref=nosim Trixbox実践ガイドブック―オープンソースの「PBXソフト」で「IPビジネスフォン」を作る]
 +
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839922810/takahashitaka-22/ref=nosim AsteriskによるIP-PBXシステム構築ガイド]<br>
 +
:1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。<br>
 +
*[http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274066835/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk運用・開発ガイド]<br>
 +
:APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。<br>
 +
*[https://www.amazon.co.jp/dp/B00B0NJ6I8/takahashitaka-22/ref=nosim Ubuntu 12.04 と EC2で作る Asterisk電話サーバ](kindle)
  
 
===洋書===  
 
===洋書===  
157行目: 214行目:
 
:Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)<br>
 
:Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)<br>
 
:The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。<br>
 
:The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。<br>
 +
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/0596510489/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk : The Future of Telephony (2nd Edition)]<br>
 +
:2ndエディションで1.4対応だそうです。
 +
*[http://www.amazon.co.jp/Asterisk-Telephony-Jim-Van-Meggelen/dp/059652692X/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk Cookbook (Cookbook)]<br>
 +
:発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。[http://www.asteriskcookbook.com/wiki/index.php/Main_Page Asterisk Cookbook Wiki]などあるようです。
 +
*[http://www.amazon.co.jp/dp/B00HQ0RA8M/takahashitaka-22/ref=nosim Asterisk: The Definitive Guide 4th edition]
 +
:Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。
  
 
==問い合わせ先など==
 
==問い合わせ先など==
 
*[[Asteriskコンサルタント]]
 
*[[Asteriskコンサルタント]]
 
*セミナー/イベントなど
 
*セミナー/イベントなど
:[[最近の出来事]]のページで告知しています。
+
:[[イベント情報]]のページで告知しています。
  
 
==外部リンク==
 
==外部リンク==
 +
Asteriskの日本国内情報は[[外部リンク]]ページを参照してください。
 
:Digium http://www.digium.com<br>
 
:Digium http://www.digium.com<br>
 
:Asterisk http://www.asterisk.org<br>
 
:Asterisk http://www.asterisk.org<br>
:Asterisk Now! http://www.asterisknow.org<br>
 

2023年11月12日 (日) 02:03時点における版

Asterisk: Open Source Communication Framework

AsteriskはオープンソースのPBXでDigiumのMark Spencerによって始められました。(主に)Linuxプラットフォーム上で動作します。
PBXというと会社内の電話やビジネスホン等を思い浮かべるのですが、Asteriskが使用されるのは、いわゆる電話の分野だけではありません。通話を繋いだり切ったり(呼制御)、通話を必要とするサービスは旧来の電話だけで使われるわけではありません。様々な音声サービスに使用できるのがAsteriskです。このため電話交換機からインターネット上の音声サービスまで様々に使用されているのがAsteriskです。
日本でAsteriskが広く知られるようになったのは2005年頃からです。

対応するプロトコル

  • IP系
SIP
H.323
UNISTIM
IAX(Inter Asterisk eXchange)
MGCP
Skinny(Cisco)
  • レガシー系
BRI/PRI(ISDNボード必要)
アナログ(アナログボード必要)
ゲートウェイを使用することでSIP-アナログ、SIP-ISDNも、もちろん接続できます

導入事例

導入事例のページにサマリーをまとめてあります。

バージョン

Asterisk 1.8まで

偶数番号(1.0,1.2,1.4,1.6,1.8)がリリースバージョン
奇数番号は開発バージョンで一般には公開されない

Asterisk 10以降

11,13,16,18
LTS(Long Term Support:長期サポートバージョン)
10,12,14,15,17
STD(Standard:標準サポートバージョン)

Asteriskの入手とインストール

Asteriskは http://www.asterisk.org から入手することができます。ソースの配布はftp/httpダウンロードの他、Subversionでも行われています。Subversionでの入手方法はAsterisk Subversionのページを参照してください。

どのバージョンをインストールすれば?

現在(2023年11月)時点で安定していると思われるのはAsterisk 18です。
EOLまでの時間を気にする場合にはAsterisk 20を検討してください。

オプションのパッケージ

Asterisk 1.4.20以降およびAsterisk 1.6からはZaptelにかわりDAHDIが使用されます。
アナログ、BRI/PRIのボードを使用しない場合には不要です。
  • libpri
PRIを使用しなければ必要ありません。
  • OS/ディストリ依存情報
Asteriskインストールメモ
  • よくわからない場合は謎の補助説明ページもどうぞ(このページを見ても疑問が氷解するとは限りませんが)
Asterisk サンプル設定ファイルを使ってみてください。
extension道場も参考になります。

各バージョンの情報

  • 旧バージョンの情報
Asterisk 旧バージョン
  • Asterisk 13
Asterisk 13 (EOLは2019年→2021/10/24に延長[1])
  • Asterisk 14
STDリリースのため使用は推奨しません。
  • Asterisk 15
2017年リリース(Standard)
STDリリースのため使用は推奨しません。
  • Asterisk 16
2018年10月リリース。LTS。(Security Onlyは2022/10、EOLは2023/10)
  • Asterisk 17
STDリリースのため使用は推奨しません。
  • Asterisk 18
2020年10月リリース。LTS。(Security Onlyは2024/10、EOLは2025/10)
  • Asterisk 20
2022年10月リリース。LTS。

DAHDIへの移行

DAHDIインストール

Asterisk+DB

注意:今後の方向性としてMySQLの直接サポートはなくなるようです。ODBCを使用して下さい。

Asterisk+MySQL
Asterisk+PostgreSQL
Asterisk CDR SQLite
Asterisk 11 ODBC

使用する上でのヒント

注意点などの追加情報

セキュリティ

参考になるページ

MR Gさんのページ 利用者:MR G
Asterisk NAT
kei_ef_2000(a.k.a ふかうみ)さんの「Asterisk SugarLookup」解説ページ利用者:kei ef 2000

参考になるかどうかよくわからないページ

バカstarisk
あすりん(仮)

派生ディストリビューション

Asteriskの派生ディストリビューション

アンインストール

アンインストール情報のページへ

Asteriskの動作する環境

IA系のマシンでLinuxをOSとして使用します。多くのLinuxディストリビューションで動作しています。ただしLinux 2.4カーネルを使用する場合には、ZatelがUSB-UHCIを必要とするため注意が必要です。Linux 2.6カーネル以降ならば問題はありません。

OS

Asterisk動作確認済みOS

関連情報

Asterisk Timer
Zaptel udev
Asterisk MacOSXでの動作
Asterisk FreeBSDでの動作

特殊なプラットフォーム

  • 小型アプライアンス類
コンパクトなAsteriskマシンが欲しい方はアプライアンスページを参照
  • OpenWRT
ルータ用代替ファームウェア。Asteriskのインストールも可能。

Asteriskと回線や電話機等の接続

AsteriskはSIPやH.323といったIPベースの接続の他、アナログやISDNなど様々な回線に対応します。

IP

アナログ

ISDN

ひかり電話

回線交換機(アナログ式PBX)

携帯電話

USB経由でHuaweiのUSBドングルを接続するチャネルドライバ。音声/SMS(日本語も)/USSDに対応。開発は活発ではないけど使える模様。

Skype

Digiumのプロダクト。ディスコン。
Skype公式のSIP接続サービス。US$6.95/ch/月

FAX

Digiumのプロダクト
  • spandsp + res_fax_spandsp
Asterisk13以降。なおapp_faxは非推奨
  • IAXModem + Hylafax

Asteriskの管理

  • コマンドライン
Asterisk_CLI
Asterisk管理インタフェース
  • GUI
Asteriskは基本的にはGUIを持ちません。Asterisk NOWはブラウザによる管理インタフェースを持っています。
Asterisk-GUI(純正)
Asterisk GUI
ADM

外部プログラムとの連携

  • コール用ファイル(call file)
  • AGI: Asterisk Gateway Interface
  • AMI: Asterisk Manager Interface
  • ARI: Asterisk REST Interface
  • ダイヤルプランから
Application_Exec, Function_SHELL, Function_FILE
Application_ReadFileは非推奨。


IP電話関連機器はどこで買えますか?

日本国内での入手性も序々に良くなってきました。
購入情報 のページを参照してください。

日本国内対応

Asteriskを日本国内に対応させる情報は下記を参照してください。

ローカライズ

接続および使い方


書籍

日本語

1.0ベースのため1.2系は当Wikiでフォローしています。
VoIPの基本からAsteriskのインストール/稼動までの入門向きです。
Asterisk 1.2/1.4対応になっています。各種設定のリファレンスおよび設定事例など
Asteriskに特化した内容となっています。
AsteriskNOWによるAsteriskの入門書です。
オライリーの翻訳版。Asterisk 1.2対応も若干入っているようです。http://www.oreilly.co.jp/books/4873112893/
1.2ベースの本のようです。1.2のソースCD付。
APIなど開発/運用者向けの詳細な記載あり、上級者向け。

洋書

こちらも1.0ベースの本。
Asterisk : The Future of Telephony (Asterisk Documentation Project)
The Future of TelephonyはCreative Commons licenseの元、オンライン(PDF文書)で公開されています。
2ndエディションで1.4対応だそうです。
発売日:2008/12/30何度か発売が伸びています。日本語版は出るのかは不明です。Asterisk Cookbook Wikiなどあるようです。
Asterisk 11に対応。pjprojectの記述はまだありません。

問い合わせ先など

イベント情報のページで告知しています。

外部リンク

Asteriskの日本国内情報は外部リンクページを参照してください。

Digium http://www.digium.com
Asterisk http://www.asterisk.org