ICOM VE-IG1

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VE-IG1-1.jpg
アイコムのISDNゲートウェイ
価格:オープンプライス、愛三電機で29,400円

  • BRIシングルポート
  • 小さい!
  • DSU内蔵(U点あり)
  • U点の極性切り替え可能
  • DSU切り離し可能
  • S/T点もついている
  • 終端抵抗のON/OFFも可能
  • もちろんJATE認定品

例によってアイコムはAsterisk対応については関与していませんので、メーカへの問い合わせはご遠慮ください。あくまでも当Wikiで実験した結果です。 アイコム製品としての位置付けは、アイコムのVoIP機器の拡張用です。

接続部分および裏側

VE-IG1-2.jpg

設定方法

注意:この設定方法についてメーカに問い合わせないでください!
まず最初の注意はデフォルトのIPアドレスが 192.168.0.1 固定の点です(DHCPクライアント機能はありません)。このため既存のネットワークが192.168.0.0/24の場合にはLANに繋ぎ込まないように注意してください。パソコンを直接接続するなどして、IPアドレスを変更してからLANに接続するのが良いでしょう。
IPアドレスがわからなくなった場合にはMODEスイッチを押しながら電源を投入するとPOWERランプが点滅して起動します。この状態ではIPアドレスは192.168.0.1に戻っています。
設定は他のアイコム製品同様にWebブラウザで行います。

VE-IG1側の設定

IG1-001.jpg
ISDN回線発信番号には4桁までの番号を設定します。ここで設定した番号+電話番号が指定されるとISDN回線に対して発呼されます。上の例で03-1234-5678にダイアルしたい場合には、90312345678をVE-IG1に投げるとダイアルされます。
IG1-002.jpg
ダイアルインの設定のようなのですが、念のため自局番号を設定してみました。着信内線番号はAsteriskがRegisterする番号を指定してあります。
IG1-003.jpg
『主装置』と言われるとわかりにくいのですが、これがAsterisk向けの設定になります。
内線ドメインはとりあえず、VE-IG1のIPアドレスそのままを指定し、内線番号はAsteriskがRegisterする番号を指定します。上の着信内線番号と同じになります。

Asterisk側の設定

基本的にはSIPサーバに対してレジストするのと同じです。
sip.confの例

register => 1234:pass@VE-IG1-1/着信exten

[VE-IG1-1]
type=friend
username=1234
secret=passs
context=default
canreinvite=no
host=192.168.0.1
fromdomain=192.168.0.1
fromuser=1234
insecure=very
disallow=all
allow=ulaw

extensions.confの例(0が付いていると発信)

exten => _0.,1,Set(CALLERID(num)=1234)
exten => _0.,n,Set(CALLERID(name)=1234)
exten => _0.,n,Dial(SIP/9${EXTEN}@VE-IG1-1)
exten => _0.,n,Congestion

ISDN発信番号に'9'を付加しているので頭に9をつけてダイアルします。
なおregisterが成功していないと発信できません。circuit busyを返して発信を拒否するようです。

無音時の切断回避

VE-IG1は、無音(RTPが流れない)状態がつづくと自動的に回線切断を行います。 Voicemailへの録音時でも切れるので、その場合はasterisk.confに下記の設定を行っておきましょう。

asterisk.conf

transmit_silence = yes
transmit_silence_during_record = yes