「Asterisk FreeBSDでの動作」の版間の差分

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== 組み込み環境で動かしてみる ==
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コンパクトフラッシュベースで起動する Askozia というものがあります。(別ページ)
 
==ソースコードからインストール==
 
==ソースコードからインストール==
 
FreeBSD には 自動的にソースコードを取得してインストールを行う ports という仕組みがあります。
 
FreeBSD には 自動的にソースコードを取得してインストールを行う ports という仕組みがあります。
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==本家Ports を利用する==
 
==本家Ports を利用する==
http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/ja/ports/index.html
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http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?query=Asterisk&stype=all
  
  2007年05月時点で asterisk-1.2.17 または 1.4.3 が導入されます。
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  2011年04月時点で 1.8.3.2 が導入されます。
  それぞれのソフトウェアについての更新状況が参照できますのでそちらで確認ください。
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これとは別に net/asterisk14 で 1.4系も net/asterisk16 で 1.6.2系も使えます。
  簡単にインストールをするために FreeBSD に含まれている ports を利用します。
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  上記のURIからそれぞれのソフトウェアについて,更新状況が参照できるので確認してください。
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  簡単にインストールをするために,FreeBSD に含まれている ports を利用します。
 
  ソースの取得から依存関係も含めたインストールまでを自動で行います。
 
  ソースの取得から依存関係も含めたインストールまでを自動で行います。
  この機能を利用するには ports のスケルトンをインストールしておく必要があります。
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  この機能を利用するには,ports のスケルトンをインストールしておく必要があります。
  また cvsup にてスケルトンを最新の状態にしておいた方がよいでしょう。
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  また cvsup もしくは csup を使って,スケルトンを最新の状態にしておいた方がよいでしょう。
 
 
  
 
===Portsからインストールできる Asterisk 関連のソフトウェア===
 
===Portsからインストールできる Asterisk 関連のソフトウェア===
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  WWW:    http://www.asteriskpbx.com
 
  WWW:    http://www.asteriskpbx.com
  
**asterisk-bristuff Asteriskとテレフォニーツールキット
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*asterisk-bristuff Asteriskとテレフォニーツールキット
 
  説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk-bristuff/pkg-descr
 
  説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk-bristuff/pkg-descr
 
  更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk-bristuff/
 
  更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk-bristuff/
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  WWW:    http://www.asteriskpbx.com
 
  WWW:    http://www.asteriskpbx.com
  
**asterisk-devel オープンソースの PBX と telephony toolkit (開発版)
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*asterisk-devel オープンソースの PBX と telephony toolkit (開発版)
 
  説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk-devel/pkg-descr  
 
  説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk-devel/pkg-descr  
 
  更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk-devel/
 
  更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk-devel/
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  Path:  /usr/ports/net/iaxmodem
 
  Path:  /usr/ports/net/iaxmodem
 
  URL:    http://sourceforge.net/projects/iaxmodem/
 
  URL:    http://sourceforge.net/projects/iaxmodem/
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*asterisk-gui AsteriskNOW ウェブGUIコンポーネント
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説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/www/asterisk-gui/pkg-descr
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更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/www/asterisk-gui/
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Path:  /usr/ports/www/asterisk-gui
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URL:    http://www.asterisknow.org/
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===インストールオプション===
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cd /usr/ports/net/asterisk
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make config
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と入力することで、Asteriskのインストールオプションを選択することができます。
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;OGGVORBIS:Ogg Vorbisファイルサポート。(音声ファイルなど)
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;ODBC:ODBC(Open DataBase Connectivity)サポート。データベースを利用するときに有効化しておきます。
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;POSTGRES:PostgreSQLサポート。データベースを利用するときに有効化しておきます。
 +
;RADIUS:RADIUSサーバーを利用するときに有効化しておきます。
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;SNMP:SNMP(MRTGやOpenView他)を利用するときに有効化しておきます。
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;H323:H.323プロトコルサポート。
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;FreeTDS:MS-SQLサーバー、Sybaseなどのデータベースを利用するときに有効化しておきます。(FreeTDSを使ったODBCドライバ)
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;JABBER:Jabberチャネル(Google Talkなど)ドライバサポート。
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;SQLITE:SQLiteデータベースを利用するときに有効化しておきます。
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;CODEC_PATCH:各Codecのパッチを適用します。
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;ILBC:iLBCコーデックを有効化します。
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;MISC_PATCHES:その他のパッチを適用します。
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;ZAPTEL:[[Zaptel]]を有効化します。
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===インストール方法===
 
===インストール方法===

2011年4月9日 (土) 20:02時点における最新版

FreeBSD でAsteriskを動かしてみませんか?


組み込み環境で動かしてみる

コンパクトフラッシュベースで起動する Askozia というものがあります。(別ページ)

ソースコードからインストール

FreeBSD には 自動的にソースコードを取得してインストールを行う ports という仕組みがあります。

最新版を追っかけたい場合などは手作業でのインストールの必要があるかもしれませんが 通常の利用にあたっては便利な Ports を利用することをおすすめします。

本家Ports を利用する

http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?query=Asterisk&stype=all

2011年04月時点で 1.8.3.2 が導入されます。
これとは別に net/asterisk14 で 1.4系も net/asterisk16 で 1.6.2系も使えます。
上記のURIからそれぞれのソフトウェアについて,更新状況が参照できるので確認してください。
簡単にインストールをするために,FreeBSD に含まれている ports を利用します。
ソースの取得から依存関係も含めたインストールまでを自動で行います。
この機能を利用するには,ports のスケルトンをインストールしておく必要があります。
また cvsup もしくは csup を使って,スケルトンを最新の状態にしておいた方がよいでしょう。

Portsからインストールできる Asterisk 関連のソフトウェア

Ports についてはこちらをご覧下さい。 http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/ja/ports/

asterisk を含むキーワードで ports を検索してみる。

cd /usr/ports && make search key=asterisk
というコマンドで FreeBSD 上で利用できるソフトウェアとその説明が表示されます。
同様に key にキーワードとして voip などを入力しても手がかりが得られるでしょう。
その結果を紹介します
  • spandsp Asterisk のための Fax DSP ライブラリ
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/comms/spandsp/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/comms/spandsp/
Path:   /usr/ports/comms/spandsp
WWW:    http://www.soft-switch.org/
  • p5-Asterisk Asterisk perl ライブラリ
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/misc/p5-Asterisk/pkg-descr 
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/misc/p5-Asterisk/
Path:   /usr/ports/misc/p5-Asterisk
WWW:    http://asterisk.gnuinter.net/
  • asterisk オープンソースの PBX と telephony toolkit
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk/
Path:   /usr/ports/net/asterisk
WWW:    http://www.asteriskpbx.com
  • asterisk-addons オープンソースの PBX である Asterisk のための追加モジュール
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk-addons/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk-addons/
Path:   /usr/ports/net/asterisk-addons 
WWW:    http://www.asteriskpbx.com
  • asterisk-bristuff Asteriskとテレフォニーツールキット
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk-bristuff/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk-bristuff/
Path:   /usr/ports/net/net/asterisk-bristuff 
WWW:    http://www.asteriskpbx.com
  • asterisk-devel オープンソースの PBX と telephony toolkit (開発版)
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk-devel/pkg-descr 
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk-devel/
Path:   /usr/ports/net/asterisk-devel
URL:    http://www.asteriskpbx.com
  • asterisk-oh323 Asterisk にて H.323 を利用するためのモジュール
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/asterisk-oh323/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/asterisk-oh323/
Path:   /usr/ports/net/asterisk-oh323
URL:    http://www.inaccessnetworks.com/ian/projects/asterisk-oh323/
  • gastman Asterisk のためのGUIの管理ソフト
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/gastman/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/gastman/
Path:   /usr/ports/net/gastman
  • kiax QT と KDE で書かれている Asterisk (IAX) クライアント
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/kiax/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/kiax/
Path:   /usr/ports/net/kiax
URL:    http://kiax.sourceforge.net/
  • iaxmodem IAXチャネル ソフトウェアモデム
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/net/iaxmodem/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/net/iaxmodem/
Path:   /usr/ports/net/iaxmodem
URL:    http://sourceforge.net/projects/iaxmodem/
  • asterisk-gui AsteriskNOW ウェブGUIコンポーネント
説明: http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/www/asterisk-gui/pkg-descr
更新状況: http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/ports/www/asterisk-gui/
Path:   /usr/ports/www/asterisk-gui
URL:    http://www.asterisknow.org/

インストールオプション

cd /usr/ports/net/asterisk
make config

と入力することで、Asteriskのインストールオプションを選択することができます。

OGGVORBIS
Ogg Vorbisファイルサポート。(音声ファイルなど)
ODBC
ODBC(Open DataBase Connectivity)サポート。データベースを利用するときに有効化しておきます。
POSTGRES
PostgreSQLサポート。データベースを利用するときに有効化しておきます。
RADIUS
RADIUSサーバーを利用するときに有効化しておきます。
SNMP
SNMP(MRTGやOpenView他)を利用するときに有効化しておきます。
H323
H.323プロトコルサポート。
FreeTDS
MS-SQLサーバー、Sybaseなどのデータベースを利用するときに有効化しておきます。(FreeTDSを使ったODBCドライバ)
JABBER
Jabberチャネル(Google Talkなど)ドライバサポート。
SQLITE
SQLiteデータベースを利用するときに有効化しておきます。
CODEC_PATCH
各Codecのパッチを適用します。
ILBC
iLBCコーデックを有効化します。
MISC_PATCHES
その他のパッチを適用します。
ZAPTEL
Zaptelを有効化します。


インストール方法

FreeBSD 5-Stable 及び 6-Stable にて動作確認をしました。

  • asterisk をインストールする場合には以下のコマンドを入力します。
cd /usr/ports/net/asterisk && make install
その他のソフトウェアの場合にも同様にしてインストール可能です。
cd [上にあるソフトウェアの Path] && make install
  • システムが起動時に asterisk も同時に起動するようにする
/etc/rc.conf に以下の一行を追加します。
asterisk_enable="YES"
  • asterisk を起動します。
/usr/local/etc/rc.d/asterisk start (システム再起動をしない場合)
shutdown -r now (システムを再起動する場合。)

設定ファイルの場所

Linux 環境では /etc/asterisk 以下に設定ファイルがインストールされていますが 
FreeBSD 環境では /usr/local/etc/asterisk 以下に設定ファイルがあります。
最初の設定ファイルを失敗したときのために別の場所にコピーしておくと便利です。

私家版 Ports を利用する

※(現時点では未作成)で最新版への追従・本サイト内のパッチ適用済みの私家版portsの配布を始めました。宜しければ併せて参照下さい(wyvern追記)